文化 第78回故郷を知る!!

■日本遺産 藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~
▽藍と吉野川~吉野川の川湊~ 西条渡し
西条渡しは、板野郡西条村(北岸)と西条村字先須賀・四ツ屋地区(南岸)を結ぶ渡しで、牛島(うしのしま)駅に通じる渡しであった。主に南岸側にあった飛び地の先須賀・四ツ屋地区の児童が、一条小学校に通学するために使われた渡しであった。明治6(1873)年には存在したとされ、有志が出資して個人で運営していたという。大正9(1920)年に西条渡しが県道に指定され、同12(1923)年に県から一条町に渡しの営業許可が与えられた。その後、一条南橋(一条潜水橋)の完成により、昭和27(1952)年に渡しは廃止となった。同29(1954)年3月20日に先須賀・四ツ屋地区が一条町から牛島村に編入されたため、通学利用もなくなった。