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[特集]伐(き)って・使って・植えて・育てる!森林資源の循環利用を進めています

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三重県

三重県の面積の60%以上を占める森林は、私たちの暮らしを守るために欠かせない存在です。
未来の子どもたちに豊かな森を残せるよう、森林づくりを進めます!
三重県知事 一見 勝之

◆県は、カーボンニュートラルの実現をめざし林業・木材産業の振興や森林づくりに取り組んでいます!
森林は、木材の生産、水の貯蔵、山崩れや洪水の防止に加え、私たちの経済活動や日常生活に伴って排出される二酸化炭素を吸収し、地球温暖化を防止する機能を有しています。
これらの機能を持続的に発揮させていくため、県では、「伐って・使って・植えて・育てる」という森林資源の循環利用を進め、林業・木材産業の振興を図るとともに、カーボンニュートラルの実現をめざしています。
※カーボンニュートラル…二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる(差し引きゼロにする)ことを意味します。

森林資源の循環利用の確立

カーボンニュートラルの実現へ

※詳しくは本紙をご覧ください。

◆三重県の森林・林業の現状
三重県では、森林面積(人工林)の約8割を、利用期を迎えた51年生以上の森林が占めています。
80年生の森林の二酸化炭素の吸収量は、20年生の森林の約1/4と少ないことから、カーボンニュートラルの実現に向けては、森林の伐採・植林による森林の若返りを図るとともに、伐採した木の利活用を促進していくことが求められています。

▽三重県の森林面積(スギ・ヒノキ人工林)の林齢構成割合

▽1haのスギ林が1年間で吸収する炭素の量

◆「森林資源の循環利用」を促進するための県の取り組み
▽花粉の少ないスギなどへの植え替えの促進
花粉症の原因となるスギ・ヒノキ林から飛散する花粉を減らすため、花粉の少ない苗木への植え替えや苗木を生産する事業者への支援、林業研究所における種子の生産体制の確立に取り組んでいます。
・花粉の少ない苗木
無花粉苗木、少花粉苗木、低花粉苗木、特定苗木(成長が早く花粉の少ない苗木)が、「花粉の少ない苗木」と呼ばれています。

▽J-クレジット制度を活用した森林整備の促進
森林整備の促進のため、スマート技術を活用した認証取得方法の検証や普及などを行い、森林におけるJ-クレジットの取得拡大につなげます。
・J-クレジット制度
間伐による森林管理などの取り組みにより吸収・削減された二酸化炭素などの量を売買可能な「クレジット」として国が認証する制度です。
認証されたクレジットは、二酸化炭素の排出削減に取り組む企業などに売却することができ、得られた収益は森林整備などに活用されます。

▽スマート林業の推進
森林施業の効率化や安全性の向上に向け、スマート林業の導入に取り組む事業者への支援、技術の効果検証や普及を進めています。
・スマート林業
ドローンやICTなどの先端技術を活用し、林業における省力化、生産性・安全性および快適性の向上を促進する取り組みです。

▽県産材利用の促進
「三重の木づかい条例」に基づき、さまざまな場面において県産材の利用を促進するため、公共建築物の木造・木質化、県産木製品のコンテストや展示会の開催などに取り組んでいます。
・令和3年4月制定「三重の木づかい条例」
健康で快適かつ豊かな暮らしを実現していくため、県や事業者、県民の皆さんが一緒になって、さまざまな形で暮らしの中に「木」を取り入れていくことを制定した条例です。

▽林業人材の育成・確保
「みえ森林・林業アカデミー」において新たな視点や経営感覚を備えた林業人材を育成しているほか、首都圏での就業セミナーや相談会の開催、林業体験ツアーやインターンシップの開催などにより、新たな林業人材の確保に取り組んでいます。

問合せ:農林水産部 森林・林業経営課
【電話】059-224-2564【FAX】059-224-2070【E-mail】shinrin@pref.mie.lg.jp

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