今日から始める「健幸づくり」(2)

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◇専門家による集中的なサポート[はつらつ教室]
はつらつ教室は、ふじわらデイサービスセンター内の青空ひろばで開催する介護予防教室の一つ。参加者の生活の困りごとを解決するために、理学療法士、管理栄養士、歯科衛生士が、3～6カ月間で集中的に関わり、「再びできるようになる」を支援する教室です。自信を取り戻し、心身ともに健康になることを応援します。

《interview》
いなべ市社会福祉協議会　杉山陽祐さん
〇元気な自分を取り戻そう
元気な自分を取り戻すことは、身体面の困りごとを改善することから始まります。例えば、腰痛があって家事がままならないことなどです。
はつらつ教室では、今年度から新たに日下病院の理学療法士が加わり、リハビリのノウハウを生かした個々に合う体操を行っています。また、管理栄養士による栄養指導では、体づくりのための食事を教えています。ほかにも、デジタル機器を使った口腔(くう)体操やレクリエーションなど、みなさんが楽しめるように工夫しています。
この教室に参加したことがきっかけで自信と元気を取り戻し、別の教室へ参加したり、趣味のサークル活動を始めたりと、暮らしぶりが変化した人がたくさんいます。中には90歳近い人が教室を通じて自立した生活を取り戻しており、他の参加者たちの良い刺激になっています。
参加者同士で楽しく過ごす明るい雰囲気の教室なので、みなさんもぜひ、私たちと一緒に楽しみながら「健幸づくり」をしていきましょう。

申込・問合せ：いなべ市地域包括支援センター
【電話】86-7818

《voice》
はつらつ教室の参加者の感想
・リハビリの先生の運動指導が充実しています。体の不調についてすぐにアドバイスがもらえるので、通い始めてから体全体が動くようになりました。
・足が弱り、腰も曲がっていましたが、教室で学んだことを家でも続けていると、みるみると体調が改善していくのを感じます。
・立って行う体操のほか、座ってできる体操も紹介してもらえて助かります。
・趣味や習い事に通えなくなり、自宅にこもることが多くなりましたが、ここに来て交流ができたことで、気持ちが前向きになりました。

▼施設を通じ、健幸づくりに取り組む人たち
〇谷口貞子さん
教室で体験した太鼓を叩くゲームがおもしろく、個人的に買って家でも楽しんでいます。また、教室で毛糸の人形づくりをしたことをきっかけに、仲間たちと手芸のクラブを始めました。自分の興味関心のあることを始めて、「今日も一日楽しかった」と思って日々を過ごすことが、なによりの健康の秘訣だと思います。このほかにも、弱った足でもできる運動を続けたり、家のバリアフリー化を進めたりして、これまで通りの生活を送れるよう工夫しています。

〇寺尾誠さん
昔から運動が大好きで、今でも毎日2万歩近く散歩し、リハビリと筋トレを1時間以上こなしています。家の掃除や洗濯に加えて、栄養バランスを考えて料理をしており、定年してからの毎日の方が忙しく感じますね。ですが、この忙しさがすごく良い張り合いになっており、元気の源です。体を動かすこと、買い物に行くこと、教室で人と話すことなど、こんなに楽しいことはないと感じています。

〇藤田菊弘さん
機器を使って筋トレをしつつ脳トレも行うというのは、普段の畑仕事とは違って新鮮ですね。そこに周囲との会話も加わるので、刺激の多いトレーニングになっていると思います。
自分は定年してからこれまで、大道芸の南京玉すだれを学んで地域で発表したり、フラワーアレンジメントを始めたり、興味関心のあるものに取り組んできました。笑うことが人生において大切だと思いますので、自分も相手も笑い合える日々を作っていきたいです。

〇奈良谷美智子さん
施設の利用を通じて、地域以外の人と知り合いになれるのが楽しく、教室の雰囲気も良いので何回も通っています。
普段の生活で意識していることは、何よりも歯の健康。昔から歯を大切にすることを心がけており、歯間ブラシを使って入念に歯磨きをするほか、指を使った歯茎マッサージも欠かせません。運動習慣はもちろん、最近はお菓子作りやお茶にも興味があり、新しいことに挑戦しながら日々を過ごしています。

◇更なる健幸づくりに向けて、運動に特化した教室で年齢に負けない体力づくりをしませんか
〇介護予防教室「運動コース」
日時：月曜日　13：30～15：00
会場：員弁老人福祉センター2階
持ち物：上靴、飲み物、タオル

日時：金曜日　10：00～11：30
会場：北勢市民会館2階
持ち物：飲み物、タオル

対象者：市内在住の65歳以上の人
内容：立位・座位での貯筋体操、道具を使った運動など
利用料：200円/回
◎予約不要

年齢とともに身体機能は衰えていきますが、早くから予防を始め、高齢期を豊かに過ごす人たちがたくさんいます。みなさんも施設や教室の利用を通じて、「健幸づくり」に取り組んでみてはいかがでしょうか。