〔特集〕地域おこし協力隊 伊勢の魅力、発見中。(1)

1／42

■今、都市部に住む人たちから地方への移住が注目されています。
伊勢市では、着任したばかりの1人を含む3人の地域おこし協力隊員が現在活動中です。このうち、関東から移住し、地域おこし協力隊員として伊勢のまちに飛び込んだお二人は、それぞれの経験を生かした「地域おこし」に挑戦しています。
今回の特集では、そんなお二人の活動内容や地域おこし協力隊としての思いを紹介します。

■「地域おこし協力隊」とは
「豊かな自然環境や歴史・文化に恵まれた地方で生活したい」「地域社会に貢献したい」などの思いを持った人が都市部から移住し、さまざまな「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。

■私たちが伊勢市地域おこし協力隊です!

▼令和4年1月24日着任
高橋(たかはし)千典(ちふみ)さん
転入先：埼玉県越谷市
活動拠点：神楽サロン有限会社

○伊勢の歴史文化に感動し地域おこし協力隊へ
以前は中学・高校生向けの海外研修旅行に携わる仕事で海外と日本を行き来していました。「日本を元気にしたい」という思いを胸に抱き地域おこし協力隊員になりました。

○活動紹介
外国人観光客をはじめ、旅行中に「ここでしかできない、特別な体験」を求める人が増えています。高橋さんは、毎日のように伊勢のまちを飛び回り、地元の文化や食を支える人たちと出会い、知られざる伊勢の魅力を伝える観光ツアーづくりに取り組んでいます。

○伊勢の好きな場所　二見の海
特に、粟皇子神社の近くの景色

▼令和5年7月20日着任
遠藤(えんどう)麻友(まゆ)さん
転入先：神奈川県茅ケ崎市
活動拠点：キクイチ分室

○地域の人とふれあい地域おこし協力隊へ
以前はゲストハウスや旅行関係の仕事をしていました。「観光に携わりたい」「市民に愛される伊勢をもっと盛り上げたい」と地域おこし協力隊員になりました。

○活動紹介
今年10月、外宮参道にオープンした「キクイチ分室」。ここを交流の拠点として、観光やイベントを楽しみながら伊勢について深く知ってもらうことを通じて、伊勢市駅・外宮周辺のエリア(中心市街地)をより活気づけることに遠藤さんは挑戦しています。

○伊勢の好きな場所　五十鈴川
内宮前の澄んだ水にコイが泳いでいるところ

■高橋さんに思いを語ってもらいました
もっと伊勢の魅力を知ってもらうために観光客と地域の人が交流できるツアーを作りたい!

○観光客の滞在時間を延ばしたい
私は、伊勢市内の観光をもっと盛り上げていこうという気持ちで活動をしていて、目標の一つにしているのは、都会からのお客さまを増やすことです。今、私は伊勢に観光に来られた皆さんの滞在時間が短いという課題解決に取り組んでいます。

○伊勢市の魅力に触れるツアーを企画する
伊勢市内でなかなか観光客が足を踏み入れないようなところにも行ってもらえるツアーや、地元の事業所の人たちと一緒に触れ合うことができるようなツアーを企画したいと思っています。
もっと伊勢の魅力に触れ、歴史や文化を知ってもらうために、観光ガイドの育成にも取り組んでいます。

○日々、勉強した積み重ねを観光ガイドに生かす
例えば観光ガイドをする人にこういうことを伝えてもらえれば、もっとお客さまに魅力的な内容を伝えられるのではないかと気付くことがあります。日々勉強し、蓄積したことをガイドさんに伝え、さらに観光客へと伝わっていくことがやりがいです。
伊勢に来てから、さまざまな人と出会い、たくさん助けられてきました。「一緒に何か新しいことをやろうよ」など話をし、人の輪が拡大していくことに、すごくやりがいを感じています。

○地元の人にこそ、伊勢をもっともっと好きになってほしい
地元の人と話をする中で「実は伊勢のことを詳しく知らなかった」という人が結構いました。地元の人にこそ、伊勢をもっともっと好きになってほしいし、外から見て「伊勢はこんなに素晴らしい所ですよ」とお伝えした上で自信を持ってお客さまをお迎えできるように、人材育成の部分に関してもお手伝いしたいと思ってます。

▼活動拠点　神楽サロン
伊勢の旅がもっと楽しく、もっと心に残るものになるようなツアーを作ったり、多種多様なニーズを持ったお客さまをご案内できる人材の育成を行ったりしています。
英語で伊勢の観光ガイドができる人を増やすため、英語チャットラウンジを月2回ほど運営しています。ご興味のある人は気軽にお問い合わせください。
多種多様な観光客をお迎えできるよう、人材の育成に取り組んでいます。

所在地：本町20-24　逓信館
問い合わせ：【電話】63-9300〔受付時間は10：30～17：00(土・日曜日・祝日を除く)〕