人権について考えるコラムです。
■楽しめる農業 -農業委員会事務局-
新規就農という言葉をご存じでしょうか。今まで農家ではなかった人が新たに農地を取得して農業を始めることをいいます。農業委員会では、新規就農する人を支援するため面談を実施しています。
近年、外国につながりのある人が新規就農するケースが増えています。
農作業の経験はあるのだろうか、地域によって農地保全のルールに違いがあるが大丈夫かなど、出身国と違う日本の就農の仕組みをわかってもらえるか心配でしたが、皆さん前向きに取り組む意欲をお持ちで、その心配はとりこし苦労だったりします。実際に話をしてみることで、今まで自分の中にも勝手な思い込みや偏見があったことに気づきました。外国につながりのある人は、何も知らないだろうから始める前に日本の農業のやり方やルールを教える必要があると勝手に決め付けていました。しかし、私の心配をよそに、面談に来てくださった人は「農作業で汗をかくとリフレッシュできます」と生き生きと話をしてくれたり、どこに何を植えるのか、収穫した農産物をどうするのかなど、楽しそうに計画を立てているようです。地域の農業の担い手が不足する中で、農業をやっていこうとしてくれ、「農業を覚えたい、日本の農業を学びたいし教えてほしい」という前向きで意欲的なその気持ちを理解し大切にしないといけないと思いました。
偏見や先入観、誤った認識は知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうことがあります。
そうならないためには、まず相手の意見を聞き、立場を共有することが大切です。思い込みや偏見からではなく、皆さんも自分から相手を理解しようとする気持ちを持ちましょう。
◇ご意見などは人権政策課へ
【電話】22-9683【FAX】22-9641【E-mail】jinken-danjo@city.iga.lg.jp
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