■令和4年度決算報告
昨年度の決算が8月定例月議会で認定されました。歳入・歳出ともに前年度に比べて増加し、いずれも令和2年度に次ぐ過去2番目の決算額になりました。
市民の皆さんに納めていただいた税金がどのように使われたのか報告します。
※数値は四捨五入のため、合計が合わないことがあります。
●一般会計
[歳入]1,461億円-[歳出]1,387億円-翌年度へ27億円繰越=47億円の黒字
▽歳入 前年度比+23億円[+1.6%]
主な増減:
・繰越金 +43億円[+13.3%]…実質収支額の増加による増など
・財産収入 +7億円[+204.7%]…学校給食費を公会計化したことに伴う給食費収入の皆増など
・国庫支出金 -37億円[-20.2%]…子育て世帯や住民税非課税世帯などへの臨時特別給付金の減など
▽歳出 前年度比+66億円[+5.0%]
主な増減:
・教育費 +49億円[+42.6%]…学校給食センターの整備による増など
・土木費 +15億円[+8.8%]…近鉄四日市駅周辺等整備事業費の増など
・商工費 +13億円[+37.7%]…四日市市プレミアム付デジタル商品券事業の実施による増など
[ ]内は前年度比
【 】内は構成比
▽事業所税(決算額38億円)
人口30万人以上の都市で、一定規模以上の事業所に課税する目的税
主な使い道:
・産業・生活道路などの整備…20億円
・小・中学校の改修工事など…16億円
・保育園の維持補修など…0.3億円
●市税収入の推移
市税は、市内法人による大規模設備投資などの影響で平成30年度までは増収が続きました。しかし、令和2年度に償却資産(※1)の減価償却(※2)による固定資産税の減収や、新型コロナウイルス感染症の影響による法人市民税の減収により減少に転じました。令和3年度以降も引き続き固定資産税が減収傾向にありますが、依然として高い水準を維持しています。
※1 会社が事業のために購入した機械や備品のこと
※2 償却資産を購入した年に全額経費にせず、使用する期間に応じて費用計上すること
●特別会計など
特定の事業を行うために、一般会計と項目を分けて管理する会計
●公営企業会計
医療費や水道料金、下水道使用料などの料金収入で経営される会計
▽市立四日市病院事業
診療単価の上昇や外来患者数は増加しましたが、人件費や光熱水費も増加したため事業収支は赤字となりました。
また、設備などのインフラ更新などを行う大規模改修工事に着手するとともに、医療機器も更新しました。
収益:237億円
費用:246億円
・9億円の赤字
▽水道事業
給水戸数は156,860戸に増加し、事業収支は7億円の黒字となりました。
基幹施設の耐震化、経年管布設替、経年施設の更新および水源の確保を図りました。
収益:75億円
費用:68億円
・7億円の黒字
▽下水道事業
処理区域内戸数は118,991戸に増加し、事業収支は11億円の黒字となりました。
また、汚水管渠(かんきょ)の整備や、雨池ポンプ場、塩浜第1ポンプ場、大井の川ポンプ場の電気設備の更新、日永浄化センターの耐震補強工事などをしました。
収益:154億円
費用:143億円
・11億円の黒字
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