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新たな未来を創造 四日市発 半導体の力で(1)

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三重県四日市市

テレビや新聞で「半導体」という言葉を耳にしたことはありませんか。
なんとなく重要なものだということは分かっているけれど、どんなものなのかはよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
世界中で使われている半導体は、本市でも作られ、日本の産業を支えています。
私たちのまちが誇る半導体産業をのぞいてみましょう。

■半導体って何?
金属のように電気を通す「導体」と、プラスチックのように電気を通さない「不導体」のちょうど中間の性質を持つ素材です。
その代表格がシリコン(ケイ素)です。ある条件下では電気を通し、違う条件下では電気を通さないスイッチのような機能を持っています。その性質を利用することで、コンピュータなどで行うような複雑な処理が可能になります。そして、この素材を使用して作られる電子回路部品も一般的に「半導体」と呼んでいます。

■なぜ必要?半導体の役割って?
半導体は、種類によってさまざまな役割を担います。その役割は、人間の体の器官などに例えることができます。人間の脳のように、計算や制御の命令を出す半導体(ロジック)や、目のように光を取り込んで景色を映しとる半導体(センサー)、心臓のように電力を機器に送り、動作を維持する半導体(パワー半導体)もあります。他にも、処理に使う情報を一時的に置く作業台のDRAMや、本棚のようにデータを長期間保存するフラッシュメモリーがあります。
私たちの便利な生活を支える電子機器は、半導体をいくつも組み合わせて作られています。

■暮らしの中の半導体
半導体は、暮らしの中でどのように利用されているのでしょうか。半導体自体は電化製品のように単体で店頭で売られていないので、分かりにくいかも知れません。例えば、炊飯器でご飯がおいしく炊けるのは、中の半導体が温度を正確にコントロールしているからです。他にも、スマートフォンやパソコン、テレビ、エアコンなどのデジタル家電に使われています。また家電製品だけでなく自動車、航空機・電車の運行、インターネット通信、銀行のATMなど社会のインフラでも中心的な役割を果たしています。
(半導体がないと動きません)

■四日市市が日本一!約1兆1400億円!
経済産業省の調査(2022年)によると、三重県の半導体を中心とする電子部品・デバイス・電子回路製造業の出荷額は1兆8750億円となっており、18年連続で47都道府県中1位です。
そんな中、本市には世界の半導体産業で強い存在感を示す企業が数多く進出しており、本市が、電子部品・デバイス・電子回路製造業の市町村別出荷額で全国1位となっています。
また、スマートフォンやパソコンなどの中に組み込まれ、ダウンロードしたデータを保管する「フラッシュメモリー」は、本市に主力工場を持つ会社が、世界市場の約20%という大きなシェアを誇っています。

▽四日市市の業種別製造品出荷額

(出典:経済産業省「2022年経済構造実態調査」)

■経済活動を支えています
半導体産業は多くの雇用と税収を生み出し、地域の経済活動を支えています。本市で電子部品・デバイス・電子回路製造業に従事する従業員数は11,096人(2022年時点)で、全国1位の規模を誇ります。
専門知識を持った人や高度な技術のある企業が増えていくことで、今後も本市でさらに半導体の製造・開発が進んでいくと考えられます。

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