アルコール依存症は、大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態で、精神疾患のひとつです。その影響は精神面にも、身体面にもあらわれます。また、仕事や家庭生活など生活面にも支障が出てくることがあります。
アルコール依存症では、アルコールが体から抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛、吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈、動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、またお酒を飲んでしまうということが起こります。
アルコール依存症は「否認の病」ともいわれるように、本人は自分が病気であることを認めたがらない傾向にあり、適切な相談や治療につながりにくいという問題があります。また、治療を受けるなどしていったんお酒をやめても、その後に一度でも飲むと、また元の状態に戻ってしまうので、アルコール依存症からの回復には、本人が治療に対して積極的に取り組むことはもちろん、家族をはじめ周囲の人のサポートがとても大切です。
アルコール依存症の症状は、自分自身も周囲の人も初期には気づきにくく、重症化して問題が大きくなる傾向があります。症状を知って、お近くの専門医療機関や専門相談窓口などと相談しながら、早期発見・早期治療を目指しましょう。
※三重県こころの健康センターが毎年発行している「こころのケアガイドブック」には、依存症専門の相談先や、医療機関、家族会の情報なども掲載されています。
⇒三重県こころの健康センター
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※依存症対策全国センターのホームページから全国の依存症専門相談窓口と医療機関が検索できます。
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ホームページ https://www.ncasa-japan.jp/
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