■第二地域包括支援センターの江口さんに聞く 人生会議について教えて!
●人生会議で一番大切なことは何ですか?
人生会議といって重く考えないことが大切だと思います。人生会議は最期の「みとり」など、死生観について話すことが目的でもありますが、一番大切なことは「こんな人生を送りたい」という人生観について話すことです。普段の何気ない会話の一部として気軽に考えましょう。
●どのような話をしたらいいですか?
話す内容は決めなくても大丈夫なので、たくさん話しましょう。家族や信頼できる人と、いつでも何度でも話をしてください。何かを決めるためではなく、今の気持ちや考えを素直に話しましょう。
●いつから人生会議を始めるといいですか?
人生会議は何歳から始めてもいいと思います。元気で若いうちは、例えば「来年は○○〇に挑戦したい」「海外旅行に行きたい」などの話でもいいです。
やりたいことを話すことで、家族や信頼できる人が、あなたが何を大切にしているのか共有できます。
●江口さんからのメッセージ
皆さんは、今を大切に生きていますか?
人生会議は、将来の話をしながら、今を大切にする事だと思います。自分は何を大切にしているのかを、自分自身で考える事、そして自分の大切な人と、一緒に考えを共有する事だと思います。
人生の最期を話し合うなんて縁起でもないと考えるのではなく、自分はどう生きていきたいかを話し合うと考えれば、楽しい気持ちで話し合えるのではないでしょうか。
そのきっかけの一つに「もしバナゲーム(TM)」があります。ゲーム感覚で、今の自分の思いを整理できるところが、このゲームの特長です。回ってくる手札は、ゲームをする度に変わります。いつも同じにならないというところが、人生と同じだと思います。
一度きりの人生です。人生のストーリーのクライマックスをどうしたいかを決めるのは自分です。人生会議で素敵なクライマックスを考えてみませんか。
●もしバナゲーム(TM)
「もしものときのための話し合い(=もしバナ)」をする、きっかけをつくるためのカードを使ったゲームです。周りの人たちに思いを伝え、どう生きたいかを考えるきっかけになります。
○EVENT ~もしもの話を明るく話そう!~もしバナゲーム(TM)
日時:11月22日(水)10:00~11:30
場所:笹尾コミュニティーセンター
講師:中道尚美氏(もしバナマイスター)
申込先:第二地域包括支援センター【電話】76-7771
■自分自身について書き出してみよう
家族や信頼できる人と、自分の人生観や望む医療などをいきなり話し合うことは、難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。まずは気軽に次の5つについて、思い付くままに、書き出してみましょう。
・大切にしていること
・今までで楽しかったこと
・最期に「食べたい」もの
・最期まで暮らしていたい場所
・病気になったときに望む医療やケア、望まない医療やケア
○もっと詳しく、しっかり書きたい人は…終活ノート(エンディングノート)を活用しましょう
健康長寿課・地域包括支援センター・第二地域包括支援センター窓口で終活ノートをお渡ししています。
終活ノートを書くコツは、いきなり完璧を目指さず、書けるところから始めることです。気が向いたときに少しずつ書きましょう。時間とともに気持ちは変わるので、何度でも書き直して大丈夫です。
問合せ:健康長寿課 高齢福祉係
【電話】86-2823
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