まずは知ることから『人権ってなぁに?』

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■データから考える男女格差
男女格差について考える指標の一つとして、世界経済フォーラムから毎年発表される「ジェンダー・ギャップ指数」(GGI)があります。GGIとは、世界の国や地域における男女間の格差について、「政治、経済、教育、健康」の分野のデータから順位付けをする国際的な指標です。
6月12日に発表された最新のレポートを見ると、146カ国中、日本は118位に順位付けられており、特に、管理的職業従事者の男女比や労働参加率の男女比が影響する「経済」の順位が低い状況にあります。GGIは数ある指標の一つではありますが、客観的なデータから、男女格差が存在することが分かります。
また、最近話題となっている生成AIなどの人工知能(AI)においても、男女格差のあるデータが悪影響を与える可能性があります。例えば、今まで述べてきた男女格差があるデータを使用して、AIの学習を行った場合、AIから出力される結果に男女格差の偏りが生じてしまう可能性もあります。
データや数字ばかりに目を向け、男女平等の実現という本質を見失うことがあってはいけませんが、現状の何に課題があり、どのようにしていく必要があるかという観点では、GGIなどの指標は一つの目安となります。
この記事が、客観的なデータに基づく男女の格差について考えるきっかけとなれば幸いです。
[人権啓発推進本部女性部会]

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