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熊野古道世界遺産登録20周年

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三重県熊野市

熊野古道は平成16年7月7日に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、令和6年に20周年を迎えます

■世界でも珍しい道の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
三重県・奈良県・和歌山県にまたがる紀伊山地には、「熊野三山」、「高野山」、「吉野・大峯」という三つの霊場があり、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来し日本で独自の展開を見せた仏教、その両者が結びついた修験道など、多様な信仰が育まれてきました。
三つの霊場とそれらを結ぶ「大辺路(おおへち)」、「中辺路(なかへち)」、「小辺路(こへち)」、「伊勢路(いせじ)」、「高野参詣道(こうやさんけいみち)」、「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」の参詣道、そして自然と人の営みが長い時間をかけて形成した文化的景観が、人類共有の財産として「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。

■熊野古道「伊勢路」
熊野古道は、平安時代に貴族の間で始まり、庶民にまで広がった熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社などの総称)を参詣する「熊野詣」のための祈りの道です。
紀伊半島の西側を通る「中辺路」、「大辺路」は、貴族などの身分の高い人たちが歩いたのに対して、熊野市内にある「伊勢路」は庶民の道でした。
伊勢神宮と熊野三山を結び、伊勢神宮の参詣を終えて熊野三山を目指す旅人をはじめ、西国三十三所巡りの巡礼者などが多く歩きました。
江戸時代には、熊野詣は伊勢参りとともに庶民の間で大流行し、「伊勢に七度、熊野に三度」という言葉があったほどで、熊野の地は誰もが訪れたいと願う憧れの地であり、今でもその景観や歴史、文化が随所に息づいています。

■熊野市にある世界遺産
・曽根次郎坂太郎坂(尾鷲市~二木島町)
・二木島峠道・逢神坂峠道(二木島町~新鹿町)
・波田須の道(波田須町)
・大吹峠道(波田須町~磯崎町)
・観音道(大泊町)
・松本峠道(大泊町~木本町)
・七里御浜(浜街道)(井戸町~紀宝町)
・風伝峠道(御浜町~紀和町)
・本宮道(紀和町)
・花の窟(有馬町)
・鬼ヶ城(木本町)
・獅子巖(井戸町)
・熊野川(紀和町~紀宝町)

■20周年記念イベント
▽熊野市絶景フォトラリー(実施中)
熊野古道を中心に市内の観光スポットで撮影された絶景を拡散性が高いインスタグラムに投稿してもらい、集客を図るとともに新たな観光資源の掘り起こしを図ります。抽選で熊野市の特産品を記念品として贈呈します。
▽熊野古道シンポジウム(8月3日(予定))
会場:熊野市文化交流センター
熊野古道の保全に関する講演及びトークセッションを開催します。

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