■今月のテーマ
歯は一生のパートナー「元気な老後を送るヒケツ」
毎年11月8日は「いい歯の日」です。「いい歯」とは、生活をいきいきとさせてくれる歯のことです。具体的にはしっかりかめることで、消化を助け病気を防ぎ、おいしさを味わうことができ、バランスのよい栄養が摂れて健康になることで、またしっかりとかめるというサイクルが健全に保たれているお口の状態です。
◇よくかむことで認知症の予防効果も
高齢者がいつまでも元気に暮らしていくためには、心身のおとろえを予防することが大切です。その中でも、お口のケアを実践してお口の健康が維持できると、自分の歯でしっかりかみ、充実した食生活を送れるとともに栄養をしっかり摂ることができます。
また、よくかむことで脳の血流がよくなり、脳神経細胞の働きが活発になるため認知症予防にもつながるといった、よい影響があります。仮に歯がほとんどなくても入れ歯を使ってよくかめば認知症のリスクを4割程度抑えられる可能性があることがわかっています。
◇定期的な歯科受診でお口のトラブルを事前に予防
お口の健康を保つためには、毎日の歯みがきをはじめとしたお手入れと、定期的に歯科医院でプロのメンテナンスを受けることの両方を行い続けていくことが大切です。
お口の中にあるむし歯菌、歯周病菌はなくなることはありません。そのため、悪くなる前に予防する、悪くなったらすぐ治療することが最善の方法です。お口の中は体の状態とともに変化しています。入れ歯も定期的なメンテナンスが欠かせません。歯科医院は「痛くなったら行くところ」ではなく、お口のトラブルを事前に予防するため「定期的に通うところ」。これが健康長寿の第一歩です。
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