■自分の体力・気分に合わせいろんなルートで軽登山が楽しめる
ー大烏帽子山(おえぼしやま)ー
◇軽登山で心身ともにリフレッシュしませんか
自然豊かな美しい景色が見たい、日ごろの運動不足を解消したいといった希望に応える選択肢の一つとして軽登山があります。
軽登山は、特別な装備や技術は不要で、比較的気軽に楽しめることが魅力の一つです。また、自然の中での運動は心身の健康維持やストレス解消に効果的です。
大烏帽子山は、井田地区から神内地区、大里地区にまたがる標高362メートルの山で、山頂からは七里御浜の海岸や、東紀州の山々が見晴らせ、軽登山にピッタリです。
また、この山はいくつもの登山ルートがあり、それぞれの体力や気分に合わせ山頂を目指すことができます。
基本的には、年間を通じて楽しめる大烏帽子山ですが、特にこの季節は、鮮やかな緑に包まれた景色が広がり、その美しさが際立つ時期でおすすめです。
今回は地域おこし協力隊の三浦(みうら)さん、守部(もりべ)さんと一緒にそんな大烏帽子山の魅力を紹介します。
◇登山口までのルートは路面シートで確認
大烏帽子山の各登山口への案内のために以下のとおり路面シートを設置しています。
・ウミガメ公園→平見登山口
・神内神社→神内登山口
・田代体育館→小畑登山口
また、登山道の周辺には案内看板を設置していますので、見つけたら登る前にルートを確認しておきましょう。
◇安全に登山を楽しむために
大烏帽子山の登山は、2~3時間の比較的短いルートですが、油断してはいけません。楽しい登山になるよう、事前準備をしっかりしておきましょう。
〔持っていくもの(例)〕
・水筒
・行動食(お菓子など)
・タオル・バンダナ
・登山マップ
・虫よけスプレー
・日焼け止め
・ビニールシート
◇万全な準備で臨もう
事前に登山図を見ておき、下山後も体力と時間が残るようなスケジュールを立てます。
登る前には、持ち物の最終確認とトイレを忘れずに。体調不良や悪天候の場合は迷わず中止にしましょう。
◇ペース配分を考えて歩こう
山道は無理に急がず、会話しながら歩けるぐらいのペースで進みましょう。複数人で登る場合は体力のない人にペースを合わせ、隊列から離れる人が出ないようにしましょう。
◇疲れる前に休憩を
定期的に休憩をとり、水分・エネルギーをこまめに補給します。のどが渇く前、おなかがすく前に補給するのがポイントです。
■上野・井田ルート
上野ルートは井田と神内の間の尾根沿いを登っていくルートで、井田ルートは狼煙場(のろしば)跡付近から登り、尾根に合流するルートです。
尾根沿いの道は、比較的傾斜が緩やかで、みさご岩や牛の背など眺望のよい場所やテレビ中継所などがあります。
みさご岩(上野ルート・井田ルート):山の斜面から少し張り出しており、絶景が楽しめるみさご岩。景色を楽しむ際は、手すりやロープがないため転落しないよう十分注意してください。
大烏帽子山山頂(全ルート):標高362メートルの山頂は太平洋や東紀州の山々が見晴らせる絶景スポットです。
テレビ中継所:尾根沿いには所々にテレビの中継所や鉄塔があります。
井田登山口:熊野古道浜街道の狼煙場跡の看板が目印。モノレール沿いを登っていきます。
ふれあい農園第2駐車場:上野・井田ルートに行く場合は、こちらの駐車場が便利です。駐車場からも海を見渡せます。
上野登山口:配水池付近から登ります。近くにオムラの池への整備道の入り口があるので間違わないよう注意。
■平見ルート
平見池近くから担い石に向い、山頂を目指す平見ルートは、所々苔むした石段を進む比較的歩きやすいルートです。
担い石から山頂までは尾根沿いに進んでいきます。
平見登山口:みかん畑の奥にある平見池近くに看板があり、そこから登山道に入ります。
担い石(平見ルート・小畑ルート):高さ約70cm、上が平らになった4つの石です。昔から休憩の場として親しまれてきました。
■小畑ルート
このルートでは、苔むした石段が情緒あふれる雰囲気を醸(かも)し出しています。また、山頂への距離がいちばん近いのがこのルートです。
小畑登山口:小畑地区の町道沿いに登山道の案内看板があり、付近の階段から登っていきます。
■神内ルート
オムラの池を通り尾根沿いに進んでいく神内ルート。途中、オムラの池をぐるっと回るようなルートで進み、電波塔の付近で尾根沿いに合流します。
オムラの池(神内ルート):徳川中期に用水池として谷間に堤防を築き作られた人工池。その大きさに当時の工事関係者たちの苦労がしのばれます。
神内登山口:神内神社から路面シートの案内に従って進み、細い路地から山道に入ります。
※大烏帽子山登山マップについては、本紙またはPDF版を参照してください。
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