■菰野町内にあった水車
水車は17世紀後半から各地に設置されたとされ、特に農家の動力源として明治、大正にわたって爆発的に普及していきました。三重県で最も古い水車の記録は元禄11年(1698年)、名張に存在していたもので、菰野町でも豊富な灌漑用水路の水流を利用してかなり早くから水車が存在していたとされています。古い水車として菰野第三区の川原町にある通称「新池」から出る湧水を利用した庄部の水車と金渓川沿いの南瀬古の水車の2か所が「菰野大繪図」に描かれています。郷土史研究家の佐々木一さんの調査によると朝明川以南で59台もの水車がかつて町内に設置されていたそうです。
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