おもいをまちづくりにつなげる市民活動
市内で市民活動に取り組む2つの団体にお話を伺いました。
■子育てに困ったとき助け合える場を 特定非営利活動法人shining(シャイニング)
立ち上げのきっかけは、赤ちゃんママサークルに参加していたときに、転入したてのママが「サークル以外で頼れるところがない」と話すのを聞いたことです。「自分たちが子育てに困ったときに助け合える場をつくりたい」と思い、平成26年6月に団体を立ち上げました。現在は、子どもの居場所づくりや親の手助けになるよう、子ども食堂や不登校生支援、制服リユースなどの活動をしています。
◇子どもも親も孤立化させない、安心できる環境を
子どもも親も地域でいろいろな人と関わりを持てる場所をつくることで、親は助けを求めやすく、子どもは希望を持ってやりたいことや夢を語れる環境になればいいなと思っています。
子どもの年齢や抱える課題によって助けを求める先もさまざまです。必要な人に必要な支援が行き渡るよう、地域と行政などをつないでいきたいと思っています。子育てに悩み困っている方も、支援したいという方もお声掛けください。
◇できる範囲で支援いただけると嬉しいです
子どもたちの勉強をサポートする学習支援やキャンプ、子ども食堂の調理、SNSの発信、企画の考案のお手伝いのほか、食材の寄付や着なくなった制服の提供など、できることをできるときに少しでも協力していただけると幸いです。地域の子どもを地域全体で見守れるよう、ぜひ皆さんの支援をお待ちしています。
※特定非営利活動法人shiningの詳細は本紙掲載の二次元から
■市民活動は、一人の「おもい」から始まります
「こんなことができたらいいな」、「こんな場所があったらいいな」、「この場所を大切にしたいな」、「こんなことが必要」。活動のテーマや内容も、子どもの育ちや遊び、高齢の方の買い物サポート、障がいのある方の働く場所、鈴鹿に暮らす外国の方の暮らしなど多様です。市民活動は、地域や人々が抱えている課題の解決や改善につながります。皆さんの気づきやおもい、行動が「鈴鹿のまち」を暮らしやすくしていきます。
「活動に参加したい。活動を始めたい。関心はある。でもどうしたらいいのかな」という方は、ぜひ、みえ市民活動ボランティアセンターにご相談ください。みえ市民活動ボランティアセンターセンター長新海洋子(しんかいようこ)さん
問い合わせ:みえ市民活動ボランティアセンター
【電話】059-222-5995
■人の喜ぶことがしたい
●岸岡モリメイト
岸岡山緑地を整備し、里山としての機能を活性化することで、多くの人に癒しと感動を味わってほしいというおもいから、令和元年に団体として活動を始めました。一年を通して、岸岡山緑地を楽しんでもらうため、四季に合わせた植樹や草刈りなどを行うほか、演奏会などの行事を開催しています。
◇協働を通じて理想の岸岡山緑地へ
伊賀上野で三重県上野森林公園の環境整備やイベントの企画・開催などを行う団体「モリメイト」に、公園整備のノウハウを教えてもらったり、一緒に作業したりしています。また、市の市街地整備課と整備計画作成に取り組み、千代崎中学校吹奏楽部には岸岡山緑地で行う「森の音楽会」に出演いただくなど、さまざまな団体と協働しています。
◇活動を次の世代につなぎたい
この活動を続け、岸岡山緑地全域を整備していきます。その後は状態を維持していくため、次世代へつないでいき、私たちの子どもや孫たちが癒しを感じられるような場所を守っていきたいと思います。
一緒に公園整備などに取り組んでくれるメンバーを募集しています。土・日曜日を中心に月2回程度活動していますので、興味のある方は一緒に岸岡山を魅力ある場所にしましょう。
※岸岡モリメイトの詳細は本紙掲載の二次元から
■ほかにもたくさん、市民の手によるまちづくりの活動~地域づくり~
市民活動団体の中には、地域の実情に合わせて、課題解決に取り組む「地域づくり協議会」があります。広報すずか20日号裏表紙の「地域づくりNavi」では、地域づくりに関する情報や、各地域づくり協議会に配置された職員「地域づくり研修生」が各協議会の取り組みを紹介していきますので、ぜひご覧ください。
まちづくりは、行政だけ、地域だけ、団体だけでなく、みんなで協働して取り組むことで大きな成果が生まれます。皆さんとともに住みやすいまちをつくるため、まちづくりの活動へ積極的なご参加をよろしくお願いします。
地域振興部部長 竹下直哉(たけしたなおや)
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【電話】382-8695【FAX】382-2214【E-mail】chiikikyodo@city.suzuka.lg.jp
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