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自治体の皆さまへ

人権文化の花を咲かせよう Vol.227

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三重県鳥羽市

■痛いの痛いの、飛んでけー!
「いつまでも泣かないで、男の子でしょ」「女の子らしく、おしとやかにしなさい」こんな言葉を聞いたり言われたりした経験があるかたも多いのではないでしょうか。
性別に関して社会に広く浸透している固定観念や先入観、思い込みのことを「ジェンダーステレオタイプ」といいます。「男性」「女性」それぞれに対して人々が共有するイメージ、例えば「男は仕事、女は家庭」「男は理系、女は文系」などがジェンダーステレオタイプにあたります。
あるオリジナル絵本づくりの講習会で、小学生の子どもたちが好きな色の画用紙を選ぶ場面がありました。最初の女の子は緑色を選び、次の男の子は黄色を選びました。三番目の女の子がピンクを選んだ時、その子の保護者が「やっぱり女の子だね。女の子らしい色を選べたね。よかったね」と声かけをしました。その後に続く子どもたちは、女の子は赤やピンクの暖色系、男の子は青や青緑などの寒色系を神妙な表情で選ぶようになり、自分の気に入った色を選んでいいと伝えても、その流れを変えることはできませんでした。大人からの働きかけが「ジェンダー」を意識した選択を強いる環境を生み出してしまったのです。
「男(女)だから」「男(女)なのに」という考えが頭に浮かんだ時、「そのこだわり、必要?」「それ、性別関係ないのでは?」と、一歩立ち止まって考えてみませんか。
日常生活に浸透している固定観念や思い込みにとらわれず、ひとりひとりの意思や選択を尊重することが、誰もが自分らしくいられる環境づくりに繋がるのです。
「いつまでも泣かないで、男の子でしょ」から「痛いの痛いの、飛んでけー!」という「ジェンダーステレオタイプ」にとらわれない声掛けに変えてみませんか。

問合せ:市民課人権・市民交流係
【電話】25-1126

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