中村欣一郎市長の山椒(さんしょう)は小粒(こつぶ)でも… Vol.77

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■パールロード健康祈願ツアー
私の旅のスタイルは、メインの景勝地から少し外れたところや、そこへ向かう道すがら寄り道をする中で、自身の嗅覚で楽しさ、面白さを探し出すというものです。それゆえハズレも多いですが、それもまた楽しいといったところです。
今回はパールロード沿線を南に走って健康にまつわるとっておきを紹介します。
まずは、今浦にある浦神社です。5月に建て替えたまばゆいばかりの朱色の社殿が出迎えてくれます。昔からお乳の神様と言われ、参拝すると母乳の出が良くなると言い伝えられています。背後の切り立った巨石が御神体で、熊野の花の窟(いわや)にも引けを取らない迫力です。また、そのたもとの湧き水は、目が良くなる目薬の水として言い伝えられています(飲んだり、目に入れたりはできませんが)。
次は歌手の鳥羽一郎さんと山川豊さん兄弟の生まれ育ったまち、石鏡町です。ここのパワースポットである子宝石は、石鏡神社にあります。願いをかけてこの石をまたぐと、子宝や安産にご利益があるそうです。
次はお隣、国崎町の海士潜女(あまかづきめ)神社です。伊勢神宮にゆかりのある伝説の海女「お弁」を祀(まつ)り、海女の厚い信仰を集めています。めまい除けにご利益があるとされ、海女だけでなく、日本中のダイバーの信仰も集めています。
そして、女性の願いをひとつ叶えることで有名な相差町の石神さんです。その石神さんのある神明神社の境内には薬師堂があり、そこにはたくさんの穴のあいた石が供えられています。穴のあいた石をお供えして祈願すると、海女が患いやすい、耳鼻の病気が治ると言われています。
おまけにもう一つ紹介します。お隣、志摩市の渡鹿野(わたかの)島のそのまた小島の居森島には、歯を治してくれる居守大明神が祀られており、地元では歯瘡(はくさ)さんと呼ばれて親しまれています。居森島には渡るすべがないため、対岸から拝みます。かつては全国から歯医者さんが訪れたそうです。
いかがですか、母乳、目、安産、めまい、耳、鼻、歯…
パールロード健康祈願ツアーを終わります。