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自治体の皆さまへ

やさしい健康講座 第180回

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京都府亀岡市

市民の皆さんの健康に関して、今回は亀岡市立病院の小児科部長兼診療技術部長が、専門分野についてお話します。

亀岡市立病院
小児科部長兼診療技術部長
寺町紳二(てらまちしんじ)
《専門分野》小児循環器

■学校心臓検診について
日本では小学校1年生、中学校1年生、そして高等学校1年生で全員の心電図検診をすることが法律で決められています。これは日本独自の素晴らしい制度です。症状が無くても心電図が診断のきっかけになる病気がたくさんあり、一斉の検査は大切です。でも、1回の心電図検査は数秒間の記録であり、それだけでは見つからないこともあれば、成長・成熟の途中で出てくる心電図の異常もあります。だから、定期的に一斉の検査をすることに意味があります。
学校心臓検診は、心臓を原因とする子どもたちの突然死を防ぐことを大きな目標としています。元気にしているのに心臓検診で精密検査を指示されたことがキッカケで、発作を起こせば死んでしまうような病気を診断され、予防的内服などによって、毎日を元気に過ごせている子がいます。逆に、精密検査を指示されたのに、元気にしているからと、放置された後に突然死した子もいます。そんなとき、死因がはっきりしなくても、まわりの大人には後悔が残ります。
精密検査を勧められたら、どんなに元気でも、必ず検査を受けるようにお願いします。

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