■山陰近畿自動車道早期実現促進大会 1日も早い全線完成を目指し地元の熱意を強く訴える!
山陰近畿自動車道の早期全線整備に向けた「山陰近畿自動車道早期実現促進大会」が11月3日、府立丹後文化会館で開催されました
▽京丹後をつなぐ山陰近畿自動車道の概略ルートの3案が説明されました
山陰近畿自動車道の延伸により、丹後地域への観光客増加や企業立地の効果が表れている中、峰山から網野までの未整備区間の早期事業化や、網野から府県境までのルートの早期決定の機運を高めるために実施されました。
この日は、市立峰山中学校吹奏楽部の生徒による4年ぶりのオープニングイベントで華々しく大会が開幕。府北部3市2町から集まった約400人の山陰近畿自動車道の早期全線整備にかける熱気に包まれました。
主催した丹後・地域高規格道路推進協議会の会長を務める中山市長は「昨年は事業の最大限の加速化のため、有料化のご提案を地元としてギリギリの受け止めを判断した。事業の加速化が明確にわかる形で、1日も早い全線整備に向け、地域を挙げて強く願います」と挨拶しました。
▽山陰近畿自動車道概略ルート3案
※令和5年9月末時点における検討中の概略ルートであり、事業の位置を確定したものではありません。
※今後の環境調査や関係機関協議等において、変更となる場合があります。
来賓から、山陰近畿自動車道の重要性とミッシングリンク解消の早期実現に向けての財源・予算確保に尽力していく旨が述べられた後、水野宏治(みずのこうじ)国土交通省近畿地方整備局道路部長の基調講演が行われました。
市原隆(いちはらたかし)京都府丹後土木事務所長からは、(仮)網野ICから府県境までの概略ルート案が説明されました。この概略ルート案は、令和元年度に協議会が示した約2キロ幅の地元希望ルート帯の中で計画するとして検討された約250メートル幅の3案で、10月15日に開催された丹後・地域高規格道路推進協議会定期総会において初めて京都府から提示があり、今大会でも改めて参加者に示されたものです。いよいよ待望の兵庫県境までの全線ルート決定に向けて動き始めました。
3つの概略ルート案は、協議会からの要望事項である網野・浜詰(網野西)・久美浜の3箇所のインターチェンジや、すでに都市計画決定されている(仮)網野ICを、網野の市街地に近づけるというインターチェンジ位置を変更した案も含まれています。今後、国のガイドラインに則り「(1)速達性や災害時の通行確保などの交通面」「(2)希少生物への影響や残土抑制などの環境面」「(3)インターチェンジへのアクセスの利便性などの土地利用面」「(4)観光振興や地域産業の活性化への効果などの社会経済面」「(5)事業に要する費用などの事業性」といった観点から、協議会が集約する地元の意見を踏まえ、関係各所と十分相談しながら、京都府において都市計画決定に向けた検討を進めていきます。
ルート案の説明後は、京丹後市観光公社の田中智子(たなかともこ)地域本部長と中山商事株式会社の中山良(なかやまりょう)代表取締役社長が地元を代表し、一日も早い全線開通を訴えました。最後に、事業のさらなる推進に向け、令和10年代の全線完成、大宮峰山道路の早期完成、網野ICまでの早期事業化や網野ICから府県境までの区間の早期都市計画決定などの大会決議を行い、国会議員・国土交通省・京都府へ要望書を手交し、会場全員の「がんばろう三唱」の掛け声で会場全体が早期実現の士気で包まれ、大きな拍手とともに閉会しました。
■大会決議概要
一.令和10年代の府県境までの全線完成とそのための計画的な早期全線整備
一.網野ICから府県境区間の早期の都市計画決定
一.料金徴収開始までの大宮峰山ICから網野IC間の事業化
一.大宮峰山道路およびアクセス道路の令和8年度までの完成に必要な予算措置
一.「5か年加速化対策」予算・財源の確保の抜本的な強化充実
一.抜本的に強化充実した国土強靭化実施中期計画の早期策定と予算・財源の別枠確保
一.地方整備局等の体勢の充実・強化
問合せ:管理課
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