■剣道を通じ、己を磨く STORIES―合言葉は「燃えよ剣」
心と体を鍛える剣道場。剣道も心も真っ直ぐ、武道を通じて心を磨く、それが大宮真武館(しんぶかん)。そう自らを定義づけ、大宮を拠点に活動する剣道場がある。週に2日、大宮中学校の体育館で稽古に励む。今年5月、京都市武道センターで開催された全国道場少年剣道大会京都府予選会では、団体小学生の部で勝ち上がり、みごと全国大会への出場権を獲得。7月に日本武道館で開催される全国道場少年剣道大会に向けて、士気が高まる同道場を取材しました。
―〝協力〟から生まれる強さ
前身の剣道教室からおよそ半世紀の歴史を持つ大宮真武館。歴代の指導者たちが大切にしてきたことは、修練の過程で生まれる〝三位一体〟の強さです。「先生、生徒、そして、保護者の三者が一体となった時、道場として真の強さが発揮できる」。その考えに共感し、現在、代表を務める西村豪さんは「限られた時間、人員の中で、みんなが協力し合っているからこそ、生徒の勝利があり、道場が続けていける」と考えています。
―受け継がれる「燃えよ剣」
道場の合言葉として受け継がれている「燃えよ剣」。団旗やチームウェアには、その言葉が力強くあしらわれている。西村さんは、この言葉に「道場生たちには、どんな時でも燃えたぎるような攻めの姿勢を貫いてほしい」と願いを込めています。また、「漫画の主人公の剣士のように燃えるような熱い厳しい思いを持つ中で、冷静に周りを見て最良な判断を下し、時に思いやりや優しさが垣間見える人柄、まさに、子どもたちにはそんな人間に育ってほしい。そして、自分を含めた指導者もそうありたい」と思いを語ってくれました。
―目標は全国大会で優勝
小学生団体競技は3人制。先鋒を務める平岡洵人(しゅんと)選手(大宮南・4年)、中堅に水口優音(ゆい)選手(大宮南・4年)、大将は平岡甚人(じんと)選手(大宮南・6年)。そして、補欠として控えるのが藤本珠采(みこと)選手(大宮第一・6年)。選手たちが目標にするのは〝優勝〟の2文字。口を揃えて目標を話してくれました。また、道場最年長の足立崇泰(そうた)選手(大宮中・3年)は、後輩たちの晴れ舞台に「貴重な体験なので、緊張すると思うけど、いつも通り頑張ってほしい」とエールを送る。西村さんは「本戦はレベルが高く、雰囲気に圧倒されると思いますが、思う存分暴れてほしい。日本武道館に立てることの喜びや感謝の気持ちを持つことで、これからの自信に繋げてほしい」と期待を込めました。
■KENDO 京丹後で少年剣道錬成大会
第52回丹後地区少年剣道錬成大会が6月9日、橘小学校体育館で開催されました。これは、京都府剣道道場連盟丹後地区協議会が主催するもので、丹後地区の小中学生男女85人が参加。試合は、個人戦、団体戦で行われました。団体戦の決勝では、各道場の応援も白熱し、竹刀の乾いた音が会場に響くと、歓声と拍手が沸き起こりました。優勝したのは、小学生の部で大宮真武館A(大宮)、中学生の部では、京都至誠館(橘)でした。
■CANOE カヌースプリント春季大会
令和6年度ジュニアカヌースプリント春季大会が5月18日、久美浜湾カヌー競技場で開催されました。これは、市教育委員会が主催するもので、競技はカヤック一人乗りのK‐1、2人乗りのK‐2を実施。今回は、市内外の小・中学生33人が参加しました。天候に恵まれ、波も穏やかな良いコンディションのなかで、選手たちは日頃の練習の成果を存分に発揮し、順位を競いました。
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