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自治体の皆さまへ

《特集》消防・救急24時 もしもの時に頼れるミカタ(3)

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京都府京田辺市

■〔新着情報〕能登半島地震で災害派遣 珠洲市で救助活動
元日に発生した能登半島地震において、市消防隊員は府内の消防隊と合同で被災地に向かい、救助活動などを行っています。1月4日、緊急消防援助隊の2次隊(5人)として3日間、石川県珠洲市に派遣された隊員の声を紹介します。

◆警防課 笠井賢人さん(35)
◇被災地の状況は
沿岸部にある珠洲市は、地震だけでなく津波の被害も深刻でした。海水は引いていましたが、車が流され横転していたり、電柱が曲がっていたりして、日常とはかけ離れた光景に胸が苦しくなりました。

◇活動内容は
朝の6時から夜の0時頃まで、110・119番通報をもとに交代で被災者の救助にあたりました。また、住民からの聞き取りなども参考にしながら、倒壊家屋に人が取り残されていないかなど、他の消防隊や警察、自衛隊と連携しながら捜索を行いました。地図を頼りに現地に急行しますが、倒壊した建物や分断した道などによって地図が役に立たないこともあり、思うように救助に向かうことができず、歯がゆさを感じました。

◇印象に残っていることは
パトロール中に住民の方が手を上げて親族の救助を訴える場面に遭遇しました。他の部隊や警察など100人規模で3時間ほど救助活動を行った結果、124時間ぶりに倒壊家屋から高齢女性を救出できました。

◇大変だったことは
ガス・電気が止まり暖房器具が使えない中、派遣されて3日目には積雪するなど、とても寒さがこたえました。また、昼夜を問わず余震が続いており、落ち着いて仮眠を取ることができませんでしたが、少しでも被災者の方々の助けになりたいという強い気持ちで自分を奮い立たせていました。
一日も早く被災地の方々が日常を取り戻せるように、今後も関係機関と連携しながら、隊員一丸となって力を尽くしたいと思っています。

◆義援金の受け付け 被災地の復興支援にご協力を
日本赤十字社は、能登半島地震における義援金を受け付けています。
受付方法:
・市役所2階市民ロビーに設置している義援金箱
・銀行振込。詳しくは、日本赤十字社ホームページ(本紙6ページの二次元コード参照)を確認してください。

◆市長メッセージ
被災された皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧・復興をお祈りいたします。本市では、元日に消防隊員を派遣するほか、避難所運営支援のための職員も現地に派遣しています。今後も、可能な限り支援を続けていきます。

■救急隊からの『これだけは伝えたい』
◇お風呂での事故に注意 入浴で800ccの脱水
風呂に長時間入ることが多い冬場は、入浴中の事故が発生しやすいです。入浴中は約800ccの脱水が起こるといわれており、脱力して浴槽から自力で上がれず、心肺停止につながるケースがあります。
〔ポイント〕
・入浴前はしっかりと水分を取りましょう。
・飲酒後の入浴を控えましょう。
・家族の入浴時間を管理しましょう。

◇もしもの時に命を守る普通救命講習の受講を
AEDを用いた心肺蘇生の講習会です。詳しくは、本紙16ページをご覧ください。

◇119番通報を確実にするために子どもにも住所を教えて
親が自宅で倒れて通報できない際、子どもが119番通報することがあります。その場合、自宅の住所を正確に言うことができないと、救急車が出動できないことがあります。保護者の皆さんは、もしもの時に備えて、子どもが住所を言えるように教えておいてください。

◇救急車のゆっくり走行にご理解を
「ピーポー」とサイレンが鳴っているにも関わらず、ゆっくりと走行する救急車を見かけることはありませんか。「なぜ?」と思われるかもしれませんが、傷病者の状態によっては、心身への負担を考慮してゆっくりと走行する場合があります。決して急いでいないわけではありませんので、ご理解ください。

■消防本部公式インスタグラム「もしも」に役立つ動画を発信
火災予防・応急手当に役立つ情報、消防・救急に関する豆知識、日々の消防活動などを写真や動画で分かりやすく発信しています。
登録方法:本紙7ページの二次元コードを読み取るか、インスタグラムで「京田辺市消防本部」で検索してください。インスタグラムのアカウント登録が必要です。
ユーザーネーム:kyotanabe_fire_dept.119(京田辺市消防本部《公式》)

■〔PICK UP〕200万回再生された「PA連携」
「PA連携」を扱った動画は、約200万回再生され、テレビでも紹介されるなど大きな話題になりました。

◇PA連携とは
消防ポンプ車(Pumper)と救急車(Ambulance)の頭文字から名付けられた「PA連携」は、消防隊と救急隊が連携して活動することをいいます。「救急車を呼んだのに消防車が来た」と驚かれることがありますが、さまざまな事案に適切・迅速に対応するための活動ですので、ご理解をお願いします。

■求む!消防団員
消防団は、各市町村に置かれる非常勤の地方公務員の組織です。消防団員は、「自らの地域は自ら守る」という精神に基づき、消防・防災活動を行っています。本市には、現在268人の団員が所属しており、本業は、大学生・会社員・自営業・農家などさまざまです。
興味のある人は、消防総務課(【電話】63-7825)へ問い合わせてください。

問合せ先:警防課
【電話】63-1125

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