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暑い夏に負けへん! ─知っておきたい熱中症のこと─

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京都府福知山市

昨年の熱中症による本市の搬送者は92人。令和元年以降、最も多い人が搬送されました。
今月号では、熱中症とその対策について特集します。夏を元気に過ごすために、できることからはじめてみませんか。

■熱中症時
・熱の放出が少ない
・汗が蒸発しない
体が通常の働きをできず、熱さを逃がせない状態

■平常時
・熱を放出
・汗が蒸発
体温を保っている状態

■熱中症ってなに?
私たちの体は、体内に熱がたまると、汗や血流量で体温を調節しています。
熱中症は、高温多湿な環境に長時間いることで、その体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を言います。

■こんな人は特に注意!
○高齢の人
高齢者は若年者よりも体内の水分量が少なく、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とするため、水分が不足しがちです。また、加齢で暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなること、暑さに対する体の調節機能が弱いことから、室内や夜間でも熱中症にかかりやすい点に注意が必要です。

○子ども
子どもは、汗腺などの体温調節機能が未発達で、体に熱がこもりやすくなっています。身長が低く、地面に近い環境で過ごすため、地表からの熱を受けやすく、体温が上がりやすい点が特徴です。また、水分補給をする、涼しい服装に着替えるなど、自分で適切な予防策がとりにくいことも挙げられます。
子どもは、自分の身に起こっている症状をうまく伝えられないことがあるので、周囲の人が気にかけることが重要です。

○外で作業をする人
暑い時期に屋外で活動する人は大量に汗をかくため、水分、塩分が不足しやすくなり、常に熱中症の危険にさらされています。通気性の悪い服装や保護具を着用する場合や、高温多湿、無風での作業に体が慣れていない時期には特に注意が必要です。

■熱中症を防ぐために
熱中症にかかりやすい人を紹介しましたが、「いつでもどこでも誰でも」条件次第でかかってしまうのが熱中症です。
熱中症にならない、熱中症を重症化させないために、次のページで適切な予防・対処方法を紹介します。

■知っておきたい熱中症の対策
○こまめに水分補給を
汗をかいていなくても、1日に約900mlの水分が失われています。屋内、屋外にかかわらず、いつでも水分補給ができるようにしましょう。

○涼しい服装をする
風通しのよい、涼しい服装を心がけ、汗の蒸発を促しましょう。また、日傘や、携帯型扇風機などで体温の上昇を防ぎましょう。

○塩分の補給も
体内の塩分濃度が薄まると多くの水分を尿として失います。塩分を補給するためには、電解質などが含まれた飲料や塩飴などが有効です。

○汗をかく習慣をつける
日頃から運動で汗をかき、体温調節に慣れましょう。急に気温が上昇し、夏日が続く梅雨明けなどは特に注意が必要です。

○エアコンなどで室内温度を下げる
エアコンや扇風機を活用しましょう。日当たりの良い部屋では、遮光遮熱性カーテンやすだれも活用しましょう。

○暑いときは無理をしない
しんどさや症状を少しでも感じたら、無理をしないで休憩しましょう。

■プレクーリングしてみませんか?
「プレクーリング」とは、活動前からあらかじめ体内、体外から冷却する手法です。
活動で生じる体の熱を貯められる容量を増やし、熱中症のリスクを下げましょう。

体内からの冷却:アイススラリー、飲料の摂取など
+
体外からの冷却:エアコン、扇風機、ネッククーラーの活用など

○深部体温を下げるアイススラリー
アイススラリーは、水と微小な氷がシャーベット状に混ざった氷飲料です。低温で流動性が高く、氷が溶ける際に体内の熱を多く吸収することができます。

■その症状、熱中症かも?
○軽症
・めまい立ちくらみ
・汗が止まらない
・手足のしびれ
・こむら返り

・涼しい場所へ移動(室内の場合はエアコンなどで室温を下げる)
・冷やした水分、塩分を補給
・安静
0.1〜0.2%の食塩を含んだ飲み物が最適

○中程度
・判断力の低下
・頭痛
・吐き気
・体のだるさ

・涼しい場所へ移動
・冷やした水分、塩分を補給
・衣服を緩め、体を冷やす
・安静
自分で水分を摂取できない場合は、医療機関への受診を

○重症
・返事がおかしい
・意識がない
・体が熱い
・けいれん
・普段通りに歩けない

【電話】119
ただちに救急車を呼ぶ

○救急車を待つ間
・涼しい場所へ移動
・衣服を緩め、体を冷やす
・安静
・無理に水を飲ませない

救急車を呼ぶか迷ったら…
救急安心センターきょうと【電話】♯7119
24時間 年中無休 相談無料
・ダイヤル回線、IP電話の場合は、【電話】0570-00-7119に電話
・通話料は相談者負担

■熱中症特別警戒アラート 運用開始
熱中症特別警戒アラートは、環境省から発表する情報で、熱中症による重大な健康被害が生ずるおそれがある場合に発表されます。(令和6年4月24日運用開始)

※暑さ指数…気温、湿度、輻射熱などをもとに算出されます

問合せ:エネルギー・環境戦略課
【電話】48-9554【FAX】23-6537

▼特別警戒アラート発表などでクーリングシェルター開設
熱中症特別警戒アラート発表や本市の暑さ指数が35に達すると予測された場合、市役所などの施設が暑さをしのげるクーリングシェルターになります!

○利用時の注意
・飲料は各自で準備
・指定場所の温度調整不可
・利用は施設開館時のみ

▼民間施設もシェルターに!?
関心のある施設管理者の人はエネルギー・環境戦略課までお声がけください
・冷房設備があること
・特別警戒アラートが発表されたときなど、開放の義務が生じた際に対応できること

問合せ:健康医療課
【電話】23-2788【FAX】23-5998

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