9月1日は「防災の日」。いざというときに身を守れるよう、防災を自分ごととして考え、地域で備えることが大切です。今回の情報すくらんぶるは、全国でも珍しい小学生防災士として、防災に関する情報を発信する松本龍心翔(りおと)君(11歳、物部町)を紹介します。
■「周りの人を助けられるように」
◇きっかけは台風7号災害
日本防災士機構が認証する民間資格「防災士」。防災の知識や技能を持ち、地域社会の防災力向上を担う存在です。松本君は昨年11月、府内最年少(当時10歳)で試験に合格し、本年1月に防災士に認定されました。
幼い頃から消防、警察、自衛隊のファン。動画投稿サイト「ユーチューブ」で防災関連動画を視聴していたときに防災士のことを知り、興味を持ったといいます。防災士の試験に挑戦するきっかけは、昨年8月に発生した台風7号災害。下市自治会の被災を目の当たりにし「周りの人を助けられるように」と勉強に励みました。
◇親子で防災新聞を発行
防災士としての最初の活動は、4月に行われた地元・上市自治会の防災訓練。自ら講師となり、地域の危険箇所の解説、消火器や段ボールベッド体験、防災リュックの披露などを行いました。7月には、地元住民に向けた「防災新聞」の発行を開始。同時に防災士の試験に合格した母・真紀子さんとパソコンを使って制作し、本紙「ねっと」に挟み込んで上市自治会の住民に届けています。今後は「水害への備えも呼び掛けていきたい」と意気込みます。
FMいかるアマチュア無線クラブの会員に勧められ、先月、第4級アマチュア無線技士の資格を取得。市消防本部が運営する「少年少女消防クラブ」にも加入し、火災予防の知識の習得に努めています。11月には、市職員を講師に招き防災講座を開催する計画。学んだ知識を家族や地域の防災に生かし、災害時に助け合える環境をつくる―。これからも、地域防災のリーダーとして活動を続けます。
手作りの「防災新聞」を手にする松本君。8月号の紙面には「黒い雲や風が冷たくなったら、早めに建物内に避難を」「熱中症に気を付けて」などのメッセージが記されている
※詳細は本紙をご参照ください。
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