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教育と文化-みんなで考えよう 人権・同和問題 No.268

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佐賀県伊万里市

■過去に学び今を知る

冊子《同和問題・教育に関する『広報いまり』掲載記事集~昭和50年度から平成7年掲載分》を読みました。
本年(令和6年)は、昭和でいえば『昭和99年』です。人権感覚や同和問題への市民の意識は、この半世紀でどう変わっているだろうかと考えながら読み進めました。
昭和53年7月1日発行の『社会同和教育研修講座に参加してー昭和52年度社会同和教育研修講座・延べ200人が参加』という記事から、参加者感想の一部を紹介します。
まず、山代町のQさんは「講座に参加して、回を重ねるごとに同和問題に対する理解が少しずつ深まって、皆さんとともに、この問題解決のために努力しなくてはならないと思いました。学習会の目的を自分なりに書いて案内状を用意し、30戸の家を戸別に訪問し、在宅の人には説明して届けたのですが、一般には無関心で取り組みが遅れていることを残念に思いました」。
次に、黒川町のZさんは「長い時代を差別と偏見の中で暮らしてきた私たちですから、一朝一夕で変わるものではないでしょうが、これからも機会を見つけて研修に参加し、意識の変革をはからなければならないと思います」。
そして、瀬戸町のVさんは「私たちの社会では、職業によって人間の値打ちを決めるという職業差別もあります。職業によって人を差別する心は、部落差別と同じ偏見だと思います」。
ほかにも、多くの受講者の言葉が収められています。
およそ半世紀前の市民の声は今に生きていて、学習や啓発の大切さを私たちに教えてくれています。

※このコーナーは、隔月のシリーズで掲載しています。これを手がかりに、家庭で人権・同和問題について話し合ってみましょう。

問合先:生涯学習課人権・同和教育係
【電話】23-3186

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