令和5年度の市の決算概要がまとまりました。
皆さんからの税金などをもとに、さまざまな事業を行う一般会計と、医療や介護など特定の事業を行う特別会計、また、公営企業として独立採算で事業を行う企業会計や市有財産の決算概要をお知らせします。
■一般会計の状況
一般会計の決算額は、歳入総額(1年間に市に入ってきたお金)が345億9,708万円、歳出総額(1年間に市が使ったお金)が332億8,145万円で、差額13億1,563万円(形式収支)は令和6年度へ繰り越しました。
ただし、この差額の中には、令和6年度に支払う4億1,408万円(翌年度の繰り越し財源)が含まれていて、これを除く実質収支は9億155万円の黒字でした。この実質収支から令和4年度の実質収支12億3,990万円を差し引いた令和5年度の単年度収支は3億3,835万円の赤字となりました。
なお、令和5年度は、令和4年度に比べて歳入が約3億1,408万円減少し、歳出が約3億6,131万円減少しています。
■歳入総額 345億9708万円
▽歳入の状況
グラフ1は、歳入の状況を示しています。歳入の総額は、345億9708万円で、令和4年度に比べて0.9パーセント減少しました。
歳入は、市税など市が独自に確保できる『自主財源』と、国や県から交付される補助金、交付金などの『依存財源』に分けられます。
自主財源の総額は、155億7380万円で全体の45.0パーセントを占め、令和4年度に比べて0.6パーセント増加しました。このうち市税が79億9002万円で、令和4年度に比べて1.5パーセント増加し、その他のうち寄附金は24億1618万円で令和4年度に比べ18.9パーセントの減少しました。
依存財源の総額は、190億2328万円で、全体の55.0パーセントを占め、令和4年度に比べて2.1パーセント減少しました。このうち地方交付税などは81億8242万円で、令和4年度に比べて0.8パーセントの減少しました。
■歳出総額 332億8145万円
▽歳出の状況
グラフ2は、歳出の状況を示しています。
歳出総額は332億8145万円で、令和4年度に比べて1.1パーセント減少しています。歳出は、性質別に、扶助費などの『義務的経費』、普通建設事業費などの『投資的経費』、物件費などの『消費的経費』、『その他の経費』に分けられます。
義務的経費は、132億5092万円で、全体の39.8パーセントを占め、令和4年度に比べて0.5パーセント増加しました。このうち人件費は39億9733万円で、令和4年度に比べて0.9パーセント減少しました。
投資的経費は、33億7149万円で、全体の10.1パーセントを占め、令和4年度に比べて1.0パーセント減少しました。このうち普通建設事業費は、32億4447万円で、令和4年度とほぼ同額でした。
消費的経費は、92億2093万円で、全体の27.7パーセントを占め、令和4年度に比べて2.9パーセント減少しました。このうち物件費は49億6414万円で、令和4年度に比べて3.0パーセント減少しました。
その他の経費は、特別会計などへの繰出金など74億3811万円で、全体の22.4パーセントを占め、令和4年度に比べて1.4パーセント減少しました。
▽目的別歳出
グラフ3は、歳出を目的別に分類したものです。
最も多く支出したのは『民生費』の約117億円で、全体の35.0パーセントを占めています。これは、社会福祉や児童福祉、生活保護など、安定した市民生活の保障に要した経費です。次いで庁舎の維持管理や交通安全対策などに要した経費として『総務費』に約80億円を支出しました。
このほか、学校教育や社会教育などの『教育費』に約32億円、生活環境整備などの『衛生費』に約27億円、借入金の元利償還金に充てる『公債費』に約1818億円、農林水産業の振興などの『農林水産業費』に約14億円を支出しました。
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