小学校6年生と中学校3年生を対象に、国語、算数・数学の学力調査と学習意欲や生活のことなどを調査する、全国学力・学習状況調査がありました。
調査結果については各学校で分析し、課題を明らかにして具体的な対策を考え、授業の改善や家庭学習をはじめとする基本的な生活習慣の定着につなげます。
1.学力調査(正答率)
◆小学校(第6学年)
▽良好だった項目
国語:言語の特徴や使い方に関する事項
算数:知識・技能
▽課題がある項目
国語:我が国の言語文化に関する事項、書くこと
算数:数と計算、変化と関係
◆中学校(第3学年)
▽良好だった項目
国語:我が国の言語文化に関する事項
数学:データの活用
▽課題がある項目
国語:書くこと、読むこと
数学:数と式、図形、関数
2.質問紙(生活・意識)調査
◆小学校(第6学年)
▽全国・県との比較で良好だった項目
・将来の夢や目標を持つことができている
◆中学校(第3学年)
▽全国・県との比較で良好だった項目
・将来の夢や目標を持つことができている
※そのほかの良好な項目は『いじめはどんな理由があってもいけないことだと思う』『人の役に立つ人間になりたいと思う』がありました。
◆小学校(第6学年)
▽全国・県との比較で課題がある項目
・自分と違う意見について考えるのは楽しいと思いますか
・家庭学習(塾などを含む)での勉強時間〔平日〕
◆中学校(第3学年)
▽全国・県との比較で課題がある項目
・自分と違う意見について考えるのは楽しいと思いますか
・家庭学習(塾などを含む)での勉強時間〔平日〕
※無回答などにより、割合の計が100%にならないものがあります。
※【★】…『あてはまる』は、『あてはまる』と『どちらかといえばあてはまる』をあわせた数値
■学校・家庭・地域の役割
伊万里で育つ子どもたちが、将来の夢や目標を持ち、郷土や友人を大切にしていることが分かります。多様性のある社会を生き抜く力を身に付けるためには、本に触れて心を豊かにするなど次のようなことが必要です。
▽学校
各学校で結果を分析し、主体的に学習に取り組むための方策や話し合い活動などの他者との意見交流を取り入れた活動について、職員全員で議論し、研修を行うなどして授業を改善していく必要があります。また、良い結果を認めて褒めることで、子どもたちに自信を持たせなければなりません。
▽家庭
親子で将来の夢やその実現について話し会う機会を持ったり、読書を通じて、その内容などについて話し会う機会を持ったりすることで、子どもたちが自己実現のためのビジョンを持ち、計画的に物事に取り組む姿勢を養うことができると考えています。これは、家庭学習の充実にもつながります。
▽学校と地域との連携
コミュニティ・スクールや地域の行事に参加するなどして、子どもたちがさまざまな年代の人と交流を深めることで「自分が人の役に立っている」「貢献している」という『自己有用感(※)』を高めることができます。このことは、多様性がある社会を生き抜く力につながります。
(※)自分が人の役に立っているという気持ち
問合先:学校教育課学校教育係
【電話】23-3185
<この記事についてアンケートにご協力ください。>