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郷土の文化財

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佐賀県伊万里市

■史跡大川内鍋島窯跡調査事業〜日峯社下窯跡(にっぽうしゃしたかまあと)の調査成果(11)〜

出土した初期鍋島の製品について紹介します。
【写真(1)、(2)】は、日峯社下窯跡の物原(ものはら)から出土したものです。一般的な鍋島焼の皿は、【写真(3)】のように見込み(皿の内側)が深く、さらに高台(こうだい)が高くなっていて、塗りのお椀のような形をしていることから『木盃形(もくはいがた)』と呼ばれています。しかし、鍋島焼の最初の段階(初期鍋島)では、【写真(2)】のように見込みが浅いものがあります。また、高台の文様も鍋島焼の特徴である櫛(くし)の歯に似た文様(櫛歯文(くしばもん))が描かれていますが、やや短めで、櫛歯文の下にある圏線(けんせん)(横方向の染付の線)がないことも古い様相を示しています。特にこの出土品は、高台径が広いのも特徴的です。
内面には、ダミによるぼかしと、ススキのような秋草が細くて勢いのある線で描かれていて、技術力の高さがうかがえます。
※写真については、本紙をご覧ください。

問合先:生涯学習課文化財係
【電話】22-1262

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