文字サイズ
自治体の皆さまへ

郷土の文化財

6/46

佐賀県伊万里市

■大野岳タイワンツバメシジミ繁殖地〜伊万里の天然記念物シリーズ(2)

大野岳に生息している『タイワンツバメシジミ』は、体長3センチメートル程度の蝶(ちょう)です。台湾を含む亜熱帯地域から飛来し、羽にある小さな突起がツバメの尾に似ていることや、シジミほどの大きさであることからこの名が付きました。
成虫は、マメ科の植物『シバハギ』に産卵し、ふ化した幼虫はシバハギを食べて成長するため、生きていくには、シバハギが必要不可欠です。
そのシバハギは、日当たりのよい草原などの限られた環境下でしか生育できないため、定期的な草刈りなどの管理が必要ですが、近年各地で管理が十分にされていないことで、シバハギの植生範囲が狭くなってきています。
以前は、タイワンツバメシジミは九州、四国の南部、南西諸島に広く分布していましたが、現在、実際に見ることができるのは『伊万里市の大野岳』『鹿児島県の佐多岬』『長崎県の平戸市』などのごく一部の地域となっています。
環境省のレッドリストでは、『絶滅危惧1B類』に選定されています。
大野岳で生息できているのは、保存会が、定期的な草刈りを行い、環境を維持しているからです。
このほか、保存会は、シバハギの増殖活動を南波多郷学館と取り組み、繁殖地の監視や観察会・学習会などを積極的に行うなど、地元で取り組む保護活動が進んでいます。

問合先:生涯学習課文化財係
【電話】22-1262

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU