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自治体の皆さまへ

消防の歴史 町火消から消防団へ

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佐賀県佐賀市

◆消防団のはじまり
日常は各自の職業に就きながら、火災等が起こった時に駆けつけてくれる心強い消防団。諸説ありますが、その歴史は古く、江戸時代、8代将軍徳川吉宗(とくがわよしむね)が江戸南町奉行の大岡越前守(おおおかえちぜんのかみ)に命じ、町人の火消組である町火消「いろは四十八組」を設置したことがはじまりと言われています。
江戸時代の消火方法は、火が燃え広がらないよう、まわりの建物を壊す「破壊消火」でした。このため、建物の構造に詳しく、威勢の良い鳶職を中心とした組織を編成し、各火消組に「いろは」等の名前を付けたことで、お互いの組の名誉にかけて競い合って働く意識が生まれ、消防の発展に寄与しました。

◆出初め式のはじまり
江戸時代の大火災「明暦の大火」をご存じでしょうか?
江戸城の天守閣を含む江戸の大半が焼失したと言われる大火災で、この大火をきっかけに、万治元(1658)年、幕府直轄の消防組織として「定火消(じょうびけし)」が制度化されました。
翌万治2(1659)年1月4日、定火消が上野東照宮に集結して気勢をあげました。この行動は「出初」と呼ばれ、当時大火からの復興に苦しんでいた江戸の人たちに大きな希望を与えたと言われています。
以降、毎年の恒例として、上野東照宮で定火消による「出初」が行われるようになり、現在では、防火・防災に対する心意気を示す行事として、全国で新年の風物詩になっています。
※「出初」は新年の季語になっています。

◆消防団のシンボル「まとい」
佐賀市消防団出初め式の恒例となっている「まとい隊」の行進。この「まとい」とは、江戸時代以降、建物の屋根に登って、消火活動の目印とするために用いられた旗の一種です。
まといには、さまざまな意匠が凝らされており、組のシンボルになっていたほか、まといを目印に組の功を競うことで、仲間たちの士気を高める役割もありました。
現在は、現場で使われることはなくなりましたが、消防団のシンボルとして残っています。

◇参考
総務省消防庁ホームーページ
東京消防庁ホームページ
京築広域圏消防本部ホームページ

◇特別表彰「まとい」
日本消防協会の表彰制度で、全国の消防団の中から、毎年、顕著な活躍のあった10の消防団に授与される最も名誉ある表彰です。
佐賀市消防団は平成17年に受賞し、高さ210cmの大きなまといが贈られました。現在も、市役所1階市民ホールに飾られています。
近くに寄られた際はぜひご覧ください!

市報さが2月1日号は、佐賀市で活躍する消防団を紹介します!

■佐賀市消防団 出初め式・五色放水 1月7日(日)
◇出初め式
時間:9時10分~10時45分
場所:佐賀市民運動広場
・分列行進(団員約1,800人および消防積載車の行進)
・式典(表彰等)
・消防音楽隊の演奏 等
※お越しの際は、公共交通機関をご利用ください。
※雨天時は屋内での開催となり、観覧できません。

◇五色放水
地域防災への決意を新たにし、赤や青、黄色など鮮やかに染まった色水を一斉に放水します。
時間:11時40分~(8分間程度)
場所:佐賀城公園北濠

問合せ:危機管理防災課
【電話】40・7013【FAX】24・3187

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