「高齢者と人権」
日本は急速に少子高齢化が進む超高齢社会であり、4人に1人が65歳以上となっています。
近年は高齢者を対象とした商品開発やサービスの向上などに努めることで、新規顧客の獲得や企業の信用力向上につなげている企業も増えています。
そのような中、職場で大切なことは、高齢者が持つ知識や技術力・専門能力の高さを生かし、互いに尊重し合える職場作りを進めていくことです。また、高齢者が安心して自立した生活を送れるように、定年となる年齢の引き上げや、継続雇用制度など、就業環境を整える対策が進められています。
若者には、若者ならではの感性や体力があり、高齢者には、長年培った豊富な経験や知識、優れた技術があります。いずれも企業が発展していくためには、なくてはならない大きな力です。また、職場に幅広い世代の働き手がいることは自分と異なる世代の人とも積極的にコミュニケーションを図ることにつながり、互いに助け合うことは多様な力が生かされるきっかけとなります。
しかし、高齢者に対する思いやりのつもりで、高齢者に与えられた役割を必要以上に行ったりすることが、結果として高齢者から楽しみや生きがいを奪うことにつながることがあります。
高齢者が生きがいを持って積極的に社会参加したり、社会の重要な構成員として豊かな経験や技術などの幅広い活用ができたりするような取り組みが大切だと思います。
(社会人権・同和教育指導員)
※市ホームページにも掲載しています。
毎月1日は「いじめ・いのちを考える日」です。
毎月11日は「人権を考える日」です。
問い合わせ:人権・同和政策課
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