■しのびよる加齢難聴! あなたのきこえは大丈夫?(全3回シリーズ)
第2回 きこえと脳の関係
耳の働きだけで音を聞くことはできません。脳の働きが関係しています。私たちの耳は「おぎゃあ」と生まれたときから絶え間なく騒音にさらされています。耳も体の一部で大切な器官。耳の機能も年齢と共に変化して、衰えていきます。
加齢によりきこえは、以下の能力が衰えると言われています。
(1)小さな音をきく能力⇒音を大きくすると解決する
(2)「ことば」をきき分ける能力⇒音を感じる内耳や聴神経、中枢の働きが悪くなる
(3)音を選別する能力⇒雑音の中からききたい音を選り分けることが苦手になる
(4)音を素早く処理する能力⇒身体の動きが緩慢になるように早口などに対応できなくなる
音は、耳の中で電気信号に変えられて脳に伝わり、その刺激で脳は活性化されています。また、高齢者のきこえは、小さな音がきこえないだけでなく認知能力が関与しています。
「年のせいで仕方がない」とそのままにしていると、少しずつ聞こえは悪くなり、周囲とのコミュニケーションの機会が減り、家に閉じこもり気味になり体力は低下し、脳の活動も低下して、認知症のリスクが高くなります。
認知症のリスクを減らすには、難聴をほったらかしにしないことが大切です。少しでも早く耳のきこえの変化に気が付けるように、一年に一回の耳鼻科受診で耳の健康を維持していきましょう。
次回は「補聴器とはどんなもの?」をお伝えします。
問合せ:福祉課 プラチナ社会政策室 高齢福祉係
【電話】85-7056
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