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小城市立歴史資料館・中林梧竹記念館だより

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佐賀県小城市

■佐賀大学交流事業特別展「江戸時代の災害と小城」を開催します
今回の展示では、佐賀大学附属図書館所蔵の『小城藩日記』から江戸時代の小城における災害と人々との関わりについて、現代とのつながりを考えつつ、さまざまな史料を用いて紹介します。
期間:11月3日(金・祝)~12月17日(日)
場所:歴史資料館 企画展示室
入場料:無料

佐賀大学交流事業に関連して講演会を開催します。
○「小城藩日記にみる風水害」
日時:11月4日(土) 14時~15時30分
場所:歴史資料館 研修室
講師:伊藤昭弘(いとうあきひろ)さん(佐賀大学地域学歴史文化研究センター長)

○「子年の大風とシーボルト事件」
日時:11月25日(土) 14時~15時30分
場所:歴史資料館 研修室
講師:三ツ松誠(まつまつまこと)さん(佐賀大学地域学歴史文化研究センター准教授)

ー共通事項ー
入場料:無料
定員:各回30人
※要電話予約

■おぎの歴史探検隊
○電気工学者・中野初子(なかのはつね)は小城の男なり〈その1〉
電気は現代文明を支える血液のようなもの。明治期の日本では何人もの佐賀県出身者が、電気の実用化に貢献しています。その一人、電気工学者の中野初子は安政6(1859)年、小城の下岡小路(現小城公園の東側)に生まれました。父は小城鍋島藩に仕えた、茶人で歌人の村崎宗粛(むらさきむねかね)(卜斎(ぼくさい)、村崎家の本姓は中野)。正月の初めの子(ね)の日に生まれた次男は、初子(はつね)という名前を貰いました。
明治6(1873)年、初子は工部省電信寮に勤める兄・中野宗宏を頼って上京、石丸安世(いしまるやすよ)が開設した私塾・経綸舎(けいりんしゃ)で学びます。石丸は旧佐賀藩士で「日本電信の祖」とも呼ばれる人物。翌年、工部省工学寮小学校に入学した初子は、さらに工部大学校に進学します。同校の2期先輩には、のちに電気学会を創立する多久出身の志田林三郎(しだりんざぶろう)がいました。
明治11(1878)年、工部大学校で開かれた電信中央局開局祝賀会で、英国人教授エアトン(W.E.Ayrton)はグローブ電池50個をつなげ、初子ら3人の学生を助手として日本初の電灯(アーク灯)を点灯させました。光はすぐに消えたものの、この3月25日はのちに「電気記念日」に制定されました。(続)
小城郷土史研究会/著

開館時間:9時~17時
休館日:毎週月曜日・祝日(文化の日を除く)

問合せ・申込み:歴史資料館 文化課(桜城館2階)〔担当:下川・永田〕
【電話】71・1132
小城市ホームページから「梧竹・歴史資料館・文化財」検索

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