■令和5年度 中林梧竹記念館蔵品展「山口紫竹(やまぐちしちく)寄贈作品展」を開催します
梧竹の研究者であり中林梧竹翁顕彰会会長の山口紫竹さんから寄贈いただいた35点の屏風、額、「梧と竹図」など、さまざまな作品をご覧ください。
期間:3月9日(土)~5月26日(日)
場所:中林梧竹記念館 常設展示室
観覧料:200円(大学生以下無料)
■令和5年度 第3回小城市歴史講座を開催します
「山口紫竹寄贈作品展」にあわせて中林梧竹翁顕彰会の山口紫竹会長による展示解説を記念館展示室内で行います。
日時:3月9日(土) 14時~15時
場所:中林梧竹記念館 常設展示室
講師:山口紫竹さん(中林梧竹翁顕彰会会長)
内容:展示作品解説
観覧料:200円(大学生以下無料)
定員:先着20人程度(要電話予約)
■おぎの歴史探検隊
○鎌倉時代の禅僧たち
小松山建保寺の開山とされる蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)(大覚禅師)は南宋の出身ですが、京都泉涌寺(せんにゅうじ)との縁で来日、博多円覚寺に仮住まいします。寛元4(1246)年、小城円通寺の若訥宏弁(じゃくとつこうべん)和尚は師となる方を求めていたところに道隆禅師の来日があり、円覚寺にたびたび足を運んで教えを請い、やがて禅師に願って円通寺に来てもらいました。東堂に居ること2年余り、小松山に禅師を開山として建保寺を、塔頭(たっちゅう)として若訥自身を開山として積善庵(しゃくぜんあん)を創設しました。
しかし、もともと泉涌寺の縁で来日していることもあり、長くとどまることはできず、円覚寺にもどり、京都に向かい、どちらも無住となりました。しばらくして若訥は弟子に頼み積善庵は復興されますが、建保寺も同様ではなかったのではないでしょうか。なお、建保寺は災害で崩壊し、その後、観音堂として祀られてきました。
建保寺の名は神子栄尊(じんしえいそん)禅師の建保2(1214)年の入山のことを意図したものではないでしょうか。
道隆禅師は若訥と行動を共にされ、鎌倉建長寺に在りました。
弘安元(1278)年、若訥は円通寺に帰り、中興開山として、建長寺にならい伽藍を整備しました。
佐賀市大和町高城寺の藏山順空(ぞうざんじゅんくう)は神子栄尊によって得度し、円爾弁円(えんにべんねん)に師事、道隆禅師にも師事しています。若訥和尚とも交流があったことが考えられます。(続)
小城郷土史研究会/著
開館時間:9時~17時
休館日:毎週月曜日・祝日
問合せ・申込み:歴史資料館 文化課(桜城館2階)〔担当:下川・永田〕
【電話】71・1132
小城市ホームページから「梧竹・歴史資料館・文化財」検索
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