皆さんに役立つ情報を紹介する保健師のコーナーです
■第8回/11月14日は世界糖尿病デー~糖尿病の脅威に対応するために設定された国際デーです~
▽糖尿病の現状
糖尿病では世界の成人の10人に1人がかかり、6秒に1人が命を落としています。日本では糖尿病または予備群の方が約2000万人おり、年間1兆2,239億円もの医療費がかかっています。発症や重症化を予防するためには早めの対応がカギになります。
▽『HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)』に注目!
糖尿病は多くの方がかかっていながらも、自覚しづらい病気です。健診でもみかけるようになったHbA1cをご存知ですか?「今の生活で血糖値をコントロールできているか」を確認する検査です。
※目標値は治療状況により変わる場合があるため、主治医へご確認ください。
正常値は5.6%未満ですので、糖尿病でない方は年に1回の健診で、治療中の方は表を参考に検査結果を確認しましょう。
▽糖尿病への正しい理解
糖尿病には1型と2型のタイプがあり、大半を占める2型糖尿病は約50%が遺伝因子、残りの50%は環境因子が関係しています。環境因子の7~8割は、経済的問題や年齢、障害の有無などにより決定されることがわかっています。しかし、「乱れた食生活が原因」、「ぜいたく病」などの偏見や誤解を受けることも少なくありません。その結果、誤解や偏見を恐れ、病気を隠し、治療を開始できない方もいます。症状が悪化してからの受診は入院など高額な治療が必要になり、本人の経済的負担や社会保障費を圧迫する原因にもなります。安心して治療を受け、望んだ社会生活を送るためには周囲の正しい理解が大切です。この機会に糖尿病について考えてみませんか。
詳しくは健康福祉課
【電話】43・5065
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