◆『落ち着いた学校』とは
教育長 末次 利明
早いもので、今年度もあと1カ月になりました。学校では、今年度のまとめと同時に進級・進学に向けての準備を進めています。
また、卒業式に向けての計画的な取り組みも行っており、今年度は地域の皆さまにも見守られての卒業式となります。
毎年、市内10校の小・中学校に午前中訪問し、授業や生活の様子などを見せていただく『学校訪問』を行ってきました。学校訪問以外でも、できるだけ現場へ行き、子どもたちの様子を見たいと思い訪問してきました。どの学校も子どもたちが元気に学校生活を送り、先生方も一生懸命に頑張っていただいていました。
ところで「落ち着いた学校」とはどんな学校でしょうか。私がまず学校に行ってそのように感じられる場所は、小学校では児童の靴箱、中学校では自転車小屋と靴箱です。靴がきれいに靴箱の中に置かれていたり、自転車がきれいに並べられたりしているのを見た時に落ち着きを感じます。また、教室では、床にゴミや学習用具の落とし物がないことや、掲示物がきれいに貼られていること、机の上に出しっぱなしの教科書等がないことです。市内の小・中学校10校は、いつでも靴箱や自転車小屋等がきれいに整頓されています。
どの学校も子どもたちの頑張りと先生方のご指導のお陰であると思います。また、生徒指導が行き届いている学校は、清掃(掃除)を大事にしています。
また、落ち着きのない学校にならないために、特に注意すべき時期があります。一年間の中で最初に注意すべき時期は、クラスの生活に慣れてくる6月頃です。クラスでのルールや決まり事を守ることに気が緩んでくる時期でもあるからです。先生方は、子どもたちの様子やクラス全体の様子をよく観察し、落ち着きがなくならないように事前に子どもたちへの指導を行っていただいています。問題が起きてからではなく、起きる前に先手先手で対策をとっていくことが大切です。
学校は誰にでも居場所があり、落ち着いて生活できることが特に重要です。楽しいことだけでなく、難しいことや頑張らなければならない場面があるかもしれません。時には、それを乗り越えて、達成感や成就感を感じさせることが必要なときもあると思います。子どもたちには、落ち着いた学校で、学習にスポーツに取り組ませたいと思います。
また、学校では子どもたちの話にはしっかり耳を傾けるようにお願いしていますので、ご家庭でも子どもたちの話をよく聞いてあげてください。
◇お知らせ
神埼小学校は、明治7年に開校し令和6年で「開校150周年」を迎えます。記念式典等をどのように実施するかは、学校やPTA、卒業生代表により検討中です。
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