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教育長コラム

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佐賀県神埼市

◆『お世話になった先生!』
・教育長コラム教育長 末次 利明
春は出会いの季節でもあります。学校には大人や子どもとのたくさんの出会いがあふれています。子どもたちが、新しい出会いを、喜びをもって迎えることができるように、そして、この出会いが良きものとして子どもたちの心に残るようにと、いつも心から願っています。
私自身が小学生や中学生の時は、本当によい先生や友達に出会いました。しかし、中にはご迷惑をおかけした先生もいます。真面目に勉強しなかったり、いたずらをしたりしたときは、怒られて廊下に座らせられた経験もあります。先生や友達、家族に見守られて学生生活を送っていました。今考えると、とても幸せな生活だったと思います。
大きな災害などがあれば、日常の生活が一変し、日常の生活のありがたみがよくわかります。今の生活に感謝し、日々の生活を大切にしなければと思います。
さて、学生時代に学習やスポーツなどいろいろなことを指導していただいた先生は、私が何歳になろうと、『先生は先生』なのでいつまで経っても頭が上がりません。先生に会うと、どうしても昔のことを思い出します。なんとなく昔の自分に戻ったように、先生の前では素直になれる自分がいます。逆に自分が教師として教え子に会うと、どの子も(どの子と言っても成長した大人ばかりですが)本当に大きく成長し、しっかりした大人になっています。体格だけでなく、話をしてもしっかりとした口調で自分のことを話す教え子に感心することばかりです。3月の中学校の卒業式では、教え子が『保護者代表の挨拶』をしていましたが、堂々とお礼の言葉や卒業生へのはなむけの言葉を言っていました。教え子を誇らしく思った瞬間でした。
話は変わりますが、現在、教師は授業や行事の準備、研修会、児童生徒や保護者への対応など多種多様、多岐にわたって、たいへん忙しい仕事であると言われています。しかし、教師という仕事は日々子どもたちから元気をもらい、子どもと一緒に成長できる仕事であると共に、何歳になろうと教え子から「先生」と声をかけてもらえる仕事です。良い仕事だと思います。今の学校の先生方がたいへん忙しいとテレビや新聞などでよく報道されています。確かに、以前より仕事の量は増えていますが、学校という組織の中では、先生方が一丸となり、助け合いながら仕事をしていくことが大切です。次郎物語の作者『下村湖人』は、次のような言葉を残しています。『お互いに助け合わないと生きていけないところに、人間最大の弱みがあり、その弱みゆえにお互いに助け合うところに、人間最大の強みがあるのである』学校は組織として職員が共通理解をし、子どもの指導をしていくと共に、保護者や地域の皆さんのご支援とご協力を頂きながら仕事をしていくことが大事です。
私自身もコロナ禍の中、力強く生き抜いた子どもたちとその子どもたちを守り育てていただいた先生、常に協力的な保護者や地域の皆さんとの出会いは、私にとっても大きな誇りと励みになりました。
また、共に働き、私を支えてくれた教育委員会の職員の皆さんには、感謝申し上げます。
神埼市の子どもたちが、これからも先生方の教えを守り素直にまた、たくましく成長してくれることを願っています。

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