■子どもとの「良い関わり」って何?
「子どもとどのように接したらいいんだろう」。そんな悩み、ありませんか。子どもが言うことを聞かない場面で、怒ったり、つい手をあげてしまい自己嫌悪に陥いるケースも少なくありません。このような悪循環を防ぐため、市では子どもへの対応について具体的な方法を学び、親子関係を良好にする「ペアレントトレーニング」を実施しています。
「ペアレントトレーニング」とは、完璧な子育てではなく、今よりもちょっと楽な子育てを目指し、子どもとのより良い関わり方を学ぶ講座で、5年度には延べ338人が受講しました。視点を変えることで、日常の子育ての困りごとを解消し、親の育児の悩みやストレスを軽減できるかもしれません。
子育てには、愛情や忍耐の他に+αとして技術やコツが必要です。今日から使える、子育てのちょっとした「コツ」の一部を紹介します。
問い合わせ:子ども家庭課家庭児童相談室
【電話】559-5076【FAX】563-3611
▽あなたは、どっちが多い?
・褒める・認める
・叱る・正す
親は、日常生活で意識しないと、「褒める」よりも「叱る」を優先する傾向があります。実は、子育てにおける「褒める・認める」対「叱る・正す」の黄金比率は3対1と言われています。
例えば、「きょうだい仲良く過ごしている」など、問題がない時はスルー。でも、「けんかをする」などの問題があったときはつい注意したくなりますよね。ここでのコツは、「問題がないとき(適応行動)を褒める」こと。「褒めてばかりで甘やかしてしまうのでは?」と思うかもしれませんが、褒めることと、甘やかすことは別物です。
「褒められる喜び」を教えることをきっかけに、親子のコミュニケーションにつなげましょう。
▽当たり前のことを褒めるのは何か不自然…大切なのは分かるけど
「普段から褒めるにはどうしたらいいんだろう?」そんなときは、「おおっ!」という言葉を使うとっておきの方法があります。
「おおっ!」という賞賛の感嘆詞を使い、次に続く言葉をポジティブなものに誘導します。そのため、子どもが当たり前にとる行動を褒めやすくなり、問題点に着目して叱ってしまう回数が減ってくるでしょう。
子どもは、褒められたり認められるとやる気やモチベーションが高まり、褒められた行動を繰り返そうと自らを変化させていきます。簡単に実践できるこの方法を使い、褒めてみましょう!
▽未来のパパ・ママのためのイライラしない子育て講座
期待や不安でドキドキの赤ちゃんとの生活。赤ちゃんを迎えるための準備として、子育ての「コツ」を一緒に学びませんか?
日時:7年1月11日(土)、3月8日(土) 各回10時30分~11時30分
場所:多世代交流館子育て交流ひろば
問い合わせ:子ども家庭課家庭児童相談室
【電話】559-5076【FAX】563-3611
▽倉崎朝子(くらさきあさこ)さん(講座参加者)
「毎日怒鳴っているな」「どうしたらいいの?」と悩んでいたとき、わらにも縋(すが)る思いで講座に申し込みました。一番変化を感じられたのは、「言葉の選び方」。子どもだけでなく夫にも、あいまいな言葉は避けて、相手が受け取りやすい言葉を選ぶようになりました。講座では、子どもとの関わり方を学ぶと同時に、「自分ができていること」にも目が向くように。おかげで心にゆとりがうまれ、子育てグループを立ち上げるなど私自身の活力につながっています。
※「倉崎朝子」さんの「崎」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
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