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【特集1】歴史文化体感フェスタin丹波

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兵庫県丹波市

1月13日(土)、春日文化ホールと春日住民センターで丹波地域の伝統芸能や文化を楽しむ「歴史文化体感フェスタin丹波」が行われました。丹波地域の文化団体などでつくる実行委員会が、子どもに地域への親しみを持ってもらおうと「体験」と「鑑賞」の2本柱で構成して開催。
春日住民センターでの体験プログラムでは、参加者が「黒井おどり」「雅楽」「華道」「茶道」「香道」「丹波杜氏麹(とじこうじ)文化」についての各ブースを巡り指導者の手ほどきを受けながら、古くから伝わる日本文化の良さを味わいました。
鑑賞プログラムでは春日文化ホールの舞台で、黒井城主の赤井(荻野)直正を主人公にした新作能「貂ノ皮(てんのかわ)」や三番叟(さんばそう)が披露され、約400人の観客を魅了しました。

■体験
歴史文化体感フェスタin丹波で行われた体験プログラムの様子を紹介します

◇黒井おどり
赤井(荻野)直正の武勇伝を踊りにした黒井おどりを踊る参加者

◇雅楽
袴に直垂(ひたたれ)、烏帽子(えぼし)の装いで指導を受けながら優雅な音色を響かせる参加者

◇華道
真剣なまなざしで花器に生けられた花を見つめる参加者

◇茶道
茶筅(ちゃせん)を使ってたてたお茶を飲む参加者

◇丹波杜氏麹文化
丹波杜氏と一緒に桶の中で櫂(かい)を動かす伝統的な酒づくり体験をする参加者

◇香道
丹波市特産品を使った天然香原料を調合する参加者

※詳しくは本紙をご確認ください。

■鑑賞
歴史文化体感フェスタin丹波で行われた鑑賞プログラムの様子を紹介します

◇新作能「貂ノ皮(てんのかわ)」
鑑賞プログラムでは春日戦国太鼓による和太鼓演奏や、京都雅楽塾による演奏、子どもたちによる三番叟の上演に続き、氷上地域在住で能楽師として活躍する実行委員長の上田敦史(あつし)さんが創作したスペクタクル新作能が披露されました。
「貂ノ皮」は司馬遼太郎の小説を題材にした演目です。明智光秀の丹波攻めの際、降伏開城を提案するために派遣された脇坂甚内と城を守る赤井(荻野)直正の物語です。黒井音頭で歌われている直正の武勇伝も取り入れ、壮大な新作能として創出されています。

◇能舞台に子ども甲冑隊(かっちゅうたい)
新作能「貂ノ皮」で、能楽師らと共演する甲冑隊には、黒井城甲冑隊のほかに、丹波市内の小学生10人が参加しました。
子ども甲冑隊として参加した子どもたちは、昨年10月から月数回の練習に打ち込み、能楽師から能の型を教わり、かけ声に合わせて刀を振り下ろしたり、突くなどの稽古に励んできました。黒井城を守る赤井と、攻める脇坂によるクライマックスの合戦シーンに地元の黒井城甲冑隊などと出演して切り合いを披露し、臨場感あふれる舞台づくりに一役買っていました。

■伝統文化に興味
・黒井小学校6年生 植木惺太(せいた)さん
日本の伝統文化に興味があり、今回は子ども甲冑隊として参加しました。日々の練習を通して、日本の大事な伝統文化について学ぶことができ、本当に良かったです。本番当日は、お客さんの前で演じるのは緊張したけど、うまくできてほっとしています。

■丹波の素晴らしい伝統文化を知る機会に
・実行委員長 上田敦史(あつし)さん
・副実行委員長 吉住孝信(たかのぶ)さん
この度、「見て・聞いて・触って・味わって・香って」五感で体感する歴史文化フェスタを開催でき、嬉しく思います。子どもたちが地域に根付く本物の文化を知り、深い郷土愛を養う機会となるよう企画いたしました。これからも丹波市が伝統文化を大切にするまちであり続けられるよう変わらぬご支援をお願いします。

問合せ:文化・スポーツ課(春日文化ホール内)
【電話】74-1050

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