■減塩が必要なワケ
丹波市は死亡原因の中で、男女とも腎不全、急性心筋梗塞が多く、女性においては脳血管疾患による死亡率が全国に比べて高い傾向にあります。その要因のひとつである高血圧改善のために、栄養・食生活では減塩が優先課題です。厚生労働省が推奨している成人の1日当たりの食塩摂取量の目標値は、男性で1日7.5g未満、女性は6.5g未満です。高血圧や慢性腎臓病の重症化予防のためには、男女とも1日6.0g未満とされています。
令和元年の国民健康・栄養調査では、成人の食塩摂取量の平均値は男性10.9g、女性は9.3gで、日本人はまだまだ塩分をとり過ぎている傾向にあります。今の時期、熱中症対策として、水分と合わせて塩分補給が大事と言われますが、通常、塩分は食事で十分摂取できています。スポーツや野外での作業、大量に汗をかいた時や体調不良で食事が摂取できていない時以外は、食塩を追加摂取しないようにしましょう。
■食塩摂取量を見える化
市の巡回健診では、特定健診(丹波市国民健康保険加入者)・後期高齢者健診受診者に、尿中塩分測定を実施しています。今年度から、健診結果表に推定食塩摂取量が記載され、自分が1日に摂取した食塩の推定量を知ることができます。また、市内6地域で実施している健康相談(予約制)でも、早朝尿を持参すると尿中塩分測定ができ、減塩を意識した食生活のアドバイスを受けることができますので、健康づくりに活用ください。
■食品選びに栄養成分表示を活用
食品の容器包装には、〔栄養成分表示〕が記されています。その商品「100g当たり」または「1食分(○g)当たり」などに含まれる食塩相当量が示されています。これらを確認して食品を選び、自分に合った量に調整して食べることで減塩ができます。
減塩を意識した食生活を少しずつ実践しましょう。
問合せ:健康課(健康センターミルネ内)
【電話】88-5750
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