文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集]共に暮らし 支え合う~佐用(このまち)を日本の古里(ふるさと)に~(2)

2/24

兵庫県佐用町

◆第2章 佐用で「働く」
◇佐用町に住んでみてどうですか?
・特別養護老人ホーム はなみずき
アリスト・ジャヌアルディ・アムリルさん(インドネシア)
佐用日本語学校を卒業後、特定技能の「社会福祉士」の資格を取得し、佐用町で働いています。
佐用町のみなさんは優しく接してくれるので、ここでの生活を不便に思ったことはありません。

・グローリープロダクツ(株) 佐用工場
ズオン・ティ・ガーさん(ベトナム)
母国で日本語学校の先生になることを夢みて、働きながら日本語の勉強をしています。
佐用は、静かで空気が良く、安心して暮らせています。ホルモン焼きうどんも大好きです。

・(株)ソーイング三日月
薛(ヘキ) 海瑛(カイエイ)さん(中国)
日本のアニメが好きなことと、日本で働いて家族の助けになればと思って働いています。
休みの日は、同僚たちと味わいの里三日月まで新鮮な野菜を買いに行くことが楽しみです。

◆第3章 佐用で「学ぶ」
◇夢を叶(かな)えるスタートライン
久崎小学校の跡地活用として開校した『佐用日本語学校』。めざすべき学校像と、大きな夢と希望を持って日本に来た留学生の夢や、佐用町への想いを聞きました。

・78人の学生が描く日本での夢
平成27年に小学校の統合により閉校となった久崎小学校の旧校舎を活用した「佐用日本語学校」は平成30年に開校しました。開校当時の入学生は3人でしたが、充実した教育環境と佐用町での生活のしやすさが口コミで広がり、現在はバングラデシュ、インドネシア、ネパール、ミャンマーから来日した78人の留学生が日本語を学んでいます。
大きな夢と希望を持った留学生。その多くは、将来日本で就職したり、進学したりすることを目標に、日本語の勉強だけではなく、地域行事などにも積極的に参加して、日本人と交流をすることで日本の文化も学んでいます。

・住まいは空き家バンクを活用
旧久崎小学校には寮がないことから、留学生は「空き家バンク」を利用し、一軒家を賃貸して共同生活をしています。佐用町では、人口減少とともに空き家の増加も課題となっているため、空き家の有効活用に貢献してくれています。
また、約8割の学生が町内のコンビニや飲食店、福祉・介護施設などでアルバイトをしており、若い世代が少なくなってきている佐用町では、貴重な働き手にもなっています

◇卒業生と佐用町で同窓会を開きたい
(株)ダニエル企画
成(ソン) 暻哲(ギョンチョル)社長

・日本語学校は地方にあるべき
佐用に日本語学校を開校したのは、「日本語学校は地方にあるべき」という信念があったからです。東京や大阪などの都会にも日本語学校はたくさんありますが、なぜ地方なのか。それは、少子高齢化が進む地方に外国人の若者が来て生活をすることで、消費が生まれるだけではなく、空き家の有効活用や働き手不足に貢献できると考えているからです。
外国人の人口が増えているように、日本もこれからどんどん国際化が進みます。以前に比べて、外国人への偏見は少なくなってきたとは思いますが、まだまだ理解度が低いと感じることがあります。そのためにも、もっと日本人も外国人とコミュニケーションをとって「外国人との共生の良さ」をわかってもらいたいです。そうすることで、日本はもっと良い国になると思っています。

・学生に厳しく指導して欲しい
私も元々は留学生で、学生時代に、厳しく指導をしてもらいながら新聞配達をして、苦労してきました。でも、そのおかげで、今も日本で働けていると思っています。だからこそ、今の学生も苦労をしてほしいと思っています。
佐用町のみなさんはとても優しい。でも「ダメなことはダメ」と厳しく指導して欲しいんです。それが留学生の成長につながり、どこでも活躍できる人になれると信じています。そして、こうした経験があると、卒業生たちは、佐用町で学んだことに感謝し、忘れられない「日本の古里(ふるさと)」になると思います。私の夢は、卒業生と、ここで「同窓会をする」こと。そんな学生が育つような学校づくりをこれからもめざしていきます。

◇留学生の″夢″と佐用町への″想い″
・ファルク・モハンマド・アブドゥラ・アルさん(バングラデシュ)
人の温かさにあふれた町で留学生活を送れたことで、佐用町が第二の古里(ふるさと)となりました。ここでお世話になった人たちには、感謝してもしきれません。佐用町での学びを生かして、世界に貢献できるような人材になるために、これからも勉強していきます。

・ワイン・カイ・ジン・アウンさん(ミャンマー)
建築士になるのが夢で、日本語学校で学んでいます。佐用町は、山や川など自然がとてもきれいで、気に入っています。
また、寮がある下長尾のみなさんが、声をかけてくれたり、お米や野菜を分けてくれたりするので、安心して暮らせています。

・ドゥイ・イマニアさん(インドネシア)
今年、特定技能の「社会福祉士」の資格を取ることができ、来年からは「祐あいホーム上月」で働けることになりました。
「日本の四季」が好きで、日本で働きたいという夢があったので、日本語学校で勉強したおかげで夢がひとつ叶いました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU