◆出前ふれあい喫茶で 一人ひとりが安心して暮らせる地域に
上月地域づくり協議会が、これまでの活動の振り返り(みん活)の中で感じた、これからの地域活動への課題。この課題解決に向けて始まった「出前ふれあい喫茶」の取り組みを、同協議会福祉グループの中井幹夫さんに聞きました。
◇自分たちでできることはやっていきたい
これまで行政主体で行っていた「地域福祉」でしたが、地域づくり協議会の振り返りをきっかけに「自分たちでできることはないか」と、役員で考えました。その中で、研修で聞いた「近所の人と話をすることだけでも健康につながる」という言葉を思い出し、世帯が少なくなった自治会に地域づくり協議会が出向く「出前ふれあい喫茶」を始めることになりました。
私が民生委員をしているため、福祉に関係する役に就いている人を中心に声を掛けたところ、賛同してくれた17人が登録し、活動しています。
◇交流をきっかけに 安心して暮らせる地域に
昨年10月から始めた出前ふれあい喫茶は、2か月に1回実施しており、これまでに5回開催しています。初めは数人だけでも来てくれたらいいなと思っていましたが、ふたを開けてみたら毎回予想以上の人が参加してくれています。7月に出向いた小日山集落では、ほとんどの人が参加していたので、宅配便が集会所に来てくれたほどです(笑)。私は、これまで地域の人に支えられ、お世話になってきました。この取り組みは、その恩返しです。
「高齢者に元気になってもらいたい」という思いで始めた出前ふれあい喫茶ですが、地域交流の場は、住民同士が顔を合わせ、コミュニケーションを取ることで、人間関係を築くことができます。これからも、それぞれの地域で、一人ひとりが安心して暮らすことができるように、続けていきたいと思っています。
◆「ありたい自分」を想像することが介護予防
・高年介護課 押田 保健師
みなさんは「ありたい自分」が想像できていますか。「この行事には参加してみたい」「子どもや孫に弱った自分は見せたくない」などの目標を決めることが介護予防につながります。
そのために、体を動かす、栄養バランスを考える、誰かとお話をする、地域のために活動をするなど、何でも良いのでできることから始めてみてください。また、定期的な受診や健康診査などで健康状態を確認して体調管理に努めることも大切です。
介護保険、介護予防などのご相談は、高年介護課、地域包括支援センターへ気軽にお問合わせください。
問い合わせ:高年介護課
【電話】82-2079
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