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令和6年度 太子町施政方針(3)

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兵庫県太子町

〈基本政策3 未来を守るまち〉
(1)防災力の強化
近年、地震や局地的な豪雨による被害が全国各地で頻繁に発生し、多くの尊い命が失われています。自然災害は毎年のように起こり、その被害も甚大化しています。そのような状況の中、「災害は必ず起こりうる」と考え、事前の準備や対策を講じる必要があると考えます。本町においても、自主防災組織などと協働で防災訓練を継続的に実施することにより、年々激甚化する風水害や、今後発生が予想される南海トラフ巨大地震・山崎断層帯地震に対し、少しでも被害が軽減できるよう、防災・減災対策を最大限講じます。
▽令和元年度に整備した防災行政無線について、より広域に、より確実に、災害時の緊急情報を伝達するため、昨年に実施した音域エリアの調査結果に基づき、スピーカーの増設、種類変更などの第2期工事を実施します。
▽計画的に備蓄倉庫を整備するため、石海小学校防災倉庫の実施設計を実施するとともに、地域防災計画に基づき、備蓄品の点検・拡充に努めます。
▽導入後20年が経過した消防ポンプ自動車について、2台の更新を行います。更新車両は総重量3.5トン未満の普通免許対応車両とし、より多くの消防団員が運転できるものとします。
▽丹生山において、地域の生命と財産を土砂災害から守るため、兵庫県と協力しながら「急傾斜地崩壊対策事業」を推進しており、本年度は山林土地の境界確定および急傾斜地の指定、擁壁設置工事を予定しています。
▽兵庫県と昨年から協働で推進している、「栗岡池耐震化整備事業」について、本年度から堤体補強工事に着工します。

(2)防犯・交通安全対策の充実
たつの警察署、交通安全を進める会、防犯推進委員会などの関係機関と連携し、防犯パトロール、交通安全運動、交通安全教室、消費者相談などの取組を通じて、防犯体制の充実と防犯意識、交通安全意識、消費者意識を高め、安全・安心のまちづくりを進めていきます。
▽消費生活相談員の対応日数を「週3日」から「週4日」に拡充し、新たに「消費生活センター」を開設して相談業務の充実を図ります。
▽日々増加する特殊詐欺を防ぐため、昨年に引き続き、高齢者を対象とした自動録音機能付電話の購入を補助します。
▽街頭犯罪防止の観点から自治会などの地域団体が設置する防犯カメラについても補助を継続します。

(3)環境保全活動の推進
社会のゴミ問題は、過剰生産による廃棄物の生成やリサイクル不足により、年々増加の一途をたどっています。環境への悪化が懸念されているため、持続可能な社会に向けて、解決策の模索が求められています。
▽全町クリーン作戦の実施や、連合自治会による河川美化活動への支援などにより、良好な生活環境の維持を図っていきます。
▽家庭で取り組めるごみの減量化やレジ袋の削減などの啓発、資源ごみの集団回収運動に対する奨励金などにより、環境問題に関する意識高揚を図っていきます。
▽持続可能な社会をめざす取組の一環として、兵庫県が実施する「環境債(グリーンボンド)発行事業」に参画し、得られた資金を公用車の電気自動車への買い替えや充電設備の整備に活用することにより、二酸化炭素排出の削減や災害時の非常用電源の確保を図ります。

〈基本政策4 元気で笑顔のまち〉
(1)健康づくり・医療の充実
急速に少子化が進む中、地域や家庭環境などの違いにかかわらず、安心して子どもを産み、すべての子どもが健やかに育つ社会づくりが求められています。
▽産科受診の経済的負担を軽減し、受診遅れによる妊娠中のリスク軽減や出産後の子育てにかかわる継続的な支援につなげるため、低所得の妊婦の人を対象とした初回産科受診費用の助成を行います。
▽生後1か月児の身体異常の早期発見や虐待の早期発見・予防につなげるため、新たに1か月児健康診査費用の助成を開始します。
▽新たに「帯状疱疹ワクチン接種助成事業」を創設し、帯状疱疹の発症予防を推進します。

(2)高齢者・障害者福祉の充実
▽今後、高齢化の進展に伴い、介護が必要となる人が急速に増えることが見込まれることから、健康寿命の延伸を目的とする「介護予防事業」を推進していきます。
▽地域の通いの場への継続的な活動を支援するとともに、SNSなどのデジタル媒体を活用し、町独自に制作した介護予防体操「ぼうじぃ体操」の普及など、住民の皆さまが自分のペースで介護予防に取り組める環境を整備していきます。
▽やすらぎタクシー券の助成については、対象者の見直しなどについて、利用状況などを基に検証・分析を行いながら、検討を進めていきます。
▽認知症になっても、本人の意思が尊重された環境で、安心して暮らし続けられる地域づくりを推進するため、正しい認知症への理解を普及・啓発するとともに、認知症当事者や家族のニーズに合った支援ができる体制づくりや、認知症のケアの理解を深める講座を開催します。
▽負担を軽減し、日常生活がより円滑に行われるよう、人工内耳埋込術施行者に対する給付を拡充します。

(3)地域福祉の充実
介護、障害、子育て、生活困窮問題が複合化することにより、分野別の相談体制では対応が難しくなり、解決に結びつかない事例が増加しています。
▽複雑化・複合化した支援ニーズに対応するため、福祉・保健・教育分野を超えて連携を図る相談記録体制を構築し、今後の包括的かつ一元的な相談・支援を行う窓口の設置に向けて取組を推進していきます。
▽本年4月から導入が予定されている兵庫県パートナーシップ制度に合わせて、誰もが人生のパートナーと協力しながら、安心して暮らせる環境を整備していきます。
▽太子町民主化推進協議会などと連携し、人権教育や人権啓発活動を推進し、性別や年齢など個々の置かれた状況にかかわらず、お互いの人権を尊重し合い、それぞれの個性を十分に発揮できるまちづくりを推進します。

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