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自治体の皆さまへ

市立病院だより

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兵庫県宝塚市

~患者さんに寄り添い、地域から信頼される病院になります~

■尿路結石センター、3年の進化
泌尿器科部長 兼 尿路結石センター長 福井 浩二
兵庫医科大学病院で研修後、明和病院、宝塚市立病院、西宮市立中央病院での勤務を経て2016年に当院へ再赴任。2021年尿路結石センターを立ち上げセンター長に就任。日本泌尿器科学会認定指導医・専門医、日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会腹腔鏡技術認定医(泌尿器領域)、日本がん治療認定医機構がん治療認定医

尿路結石はおしっこの通り道にできる結石で、尿に血が混じることがあります。強い痛みを伴い救急車で来院される人もいます。
食生活の欧米化などにより、患者数はここ50年で約3倍に増加しており、男性は7人に1人、女性は15人に1人の割合でこの病気にかかることがわかっています。また、一度治っても5年で45%、10年で60%の人が再発するとされています。
当院の尿路結石センターは2021年4月に開設し、最新の診断、治療、生活・栄養指導を専門的に行うほか、尿中に結石ができやすい因子がないかを検査することで、治療後の再発予防に力を入れています。医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師が協力し、患者さん一人一人に合わせた包括的な治療プランを提供しています。
ここからは尿路結石センターで行う主な手術方法を紹介します。

◇ESWL(体外衝撃波砕石術)
体を傷つけない治療法の1つです。体の外部から衝撃波を結石に集中させて砕きます。砕いた破片はその後、尿と一緒に体外に排出されます。入院や麻酔は不要で、日帰りの治療が可能です。センター開設時に機器を更新したことで従来より治療時の痛みが軽減するなどし、当院のESWL利用者は2020年は年間19人だったところ、昨年は84人にまで増加しました。

◇TUL(経尿道的尿管砕石術)
細い内視鏡を尿道から通し、レーザーで結石を割って回収する治療法です。腎臓や尿管にできた結石の治療で近年最も一般的に行われており、入院期間は4~5日です。昨年は当院で162人が手術を受けました。また、最新の集計(2021年:病院情報局)では、兵庫県で2位、近畿地方で3位の手術件数を記録しました。大きな腎結石に対しては、持続吸引装置を使用して結石を砂のように細かく割り、効率よく回収する新しい方法を2年前から取り入れています。

◇ECIRS(エシルス)(内視鏡併用腎内手術)
背中から腎臓へトンネルを作って結石に最短距離で近付き、レーザーで砕いて回収する治療法です。巨大な腎結石を治療するには、従来のTULでは手術と入院を複数回繰り返す必要がありましたが、1回の手術で治療することを目標にECIRSを導入しました。ECIRSはTULを併用することで、安全かつ効率的に手術ができるようになりました。

尿路結石でお困りの際には、かかりつけ医を通じて尿路結石センターへの受診をご検討ください。最新の医療技術と再発予防に注力したアプローチで尿路結石の悩みから解放されるよう支援します。

■エフエム宝塚(83.5MHz)「市立病院の得した気分!」
日時:7月13日(土)17時20分~17時50分
(再)7月14日(日)19時半~20時

■糖尿病教室「糖尿病の合併症『糖尿病腎症』のおはなし~あなたの腎を守りたい~」
日時:7月9日(火)15時20分~16時20分
場所:市立病院 講堂1
内容:講師は、
・病院事業管理者 兼 糖尿病内科主任部長 難波 光義
・糖尿病内科医師 五明(ごみょう)祐介
対象者:糖尿病と診断された人とその家族
(当院を受診していない人でも参加可能)

申込み・問合せ:平日14時~16時に、内科外来受付へ
【電話】87・1161【FAX】87・5624

■がんサロン「セキレイ」(対面式とZoomの同時開催)
がん患者同士の不安や悩み、体験を話す交流の場です。
日時:7月17日(水)15時~15時45分
場所:がん診療支援センター(現地参加は予約不要。開始10分前までに直接会場へ)
対象者:がん治療中の人とその家族(当院を受診していない人でも参加可能)

問合せ:同センター
【電話】87・1161

問合せ:市立病院
【電話】87・1161【FAX】87・5624

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