■未来を見据えたまちづくりの指針
今後8年間のまちづくりの方向性を示す「第6次総合計画」が、令和6年4月からスタートします。
この総合計画は、行政だけではなく市民の皆さんと一緒に作った計画で、これからの川西をジブンゴトとして考えてみてほしいという思いが詰まっています。
今回の特集では、総合計画の役割や、市がどのような思いで策定に取り組んできたのか。そして、これからの8年間でめざすまちの姿を紹介します。総合計画の概要は、市ホームページを確認してください。
●CHECK!
今回の特集や総合計画の冊子に使われたイラストは、川西市出身の寺田マユミさんが手掛けたものです。書籍や教科書などの装画や挿画、アルバムジャケットやラッピング電車などへのアートワーク提供、その他個展の開催など幅広く活動中。川西の魅力を知る寺田さんならではの、温かみのある優しいイラストが計画を彩ります。
●総合計画ってどんな計画?
みんなが笑顔で暮らすために、何を大切に思い、川西がどのようなまちをめざすのかをまとめたものです。
これからの川西市の方向性を定め、まちづくりを長期的・計画的に進めるための大きな指針で、おおむね8年ごとに策定。
また、市民がまちづくりの方向性を知り、市政への参加のきっかけにもなることをめざします。
■「何気ない日常」の大切さ
○幸せを感じるとき
日々の暮らしの中で、ふとしたきっかけで心が弾むとき、人は笑顔になります。川西で生まれ育った人、就職や結婚を機に移り住んだ人、学校や職場に通う人。一人一人、笑顔になる瞬間もさまざまです。
○みんなが笑顔で暮らすまち
一人一人が描く幸せの形も、きっと違います。ただ、幸せに暮らしたいという思いは、誰もが同じように持っているのではないでしょうか。
みんなが笑顔で暮らせるために大切にしたいことや、そのための方法を話し合い、実現に向けてみんなで取り組む。それが、総合計画で示す「まちづくり」の考え方です。
まちづくりと聞くと、難しく、身近に感じられない人も多いかもしれません。
まちは、そこに暮らす人の生活で形づくられます。あなた自身が笑顔で暮らせること。それも、川西というまちを形づくる上で大切なものです。
○生活が一変して実感した日常の尊さ
第6次総合計画の策定を開始したのは令和3年度。コロナ禍の影響で集まって話し合うことが難しかった時期です。市民参画型の取り組みがようやく実現したのは4年度。そこでは「かつての日々がいかに尊く、大切なものだったのかを実感した」という声が多く寄せられました。
同時に、これまで当たり前だった「良さ」がいつまでも続くとは限らないことも痛感。だからこそ、みんなで川西のありたい姿を共有し、その実現に向けて一緒に取り組みたい。そのような思いで策定を進めてきました。
○川西のミライをみんなの手で
多くの人にまちづくりを身近に感じてもらえるよう、同計画は「みんなでつくる」「分かりやすい」「みんなで達成する」をキーワードにさまざまな試みを実施。市民参画型の取り組みでは、これまで参加が少なかった30~50歳代を中心とした多世代の参加がみられました。
計画は作って終わりではなく、ここからがスタートです。みんなで川西のミライを実現できるよう、共に動き出しましょう。
■めざす都市像 心地よさ息づくまち川西
めざす都市像は、「心地よさ息づくまち川西~ジブンイロ叶(かな)う未来へ~」。
策定過程で実施した市民参画型の取り組みで挙がった意見や総合計画審議会での協議を踏まえ、市職員の提案により策定しています。
令和4年に実施した「市長と語るかわにしMeeting」では、市民と市長がまちのありたい姿を語り合い、「川西市は都会と自然のバランスがよく、住みやすい」という声が多く寄せられました。総合計画では、その特徴を川西ならではの魅力と捉え、「心地よい」と表現しています。
また、一人一人が自分らしさを大切にでき、それを他の人と認め合える風土も「心地よさ」に欠かせない要素です。川西で過ごす時間が、そんな「ジブンイロ」の幸せを叶えられる後押しとなるように願いを込め、副題を「ジブンイロ叶う未来へ」としました。
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