■誰かと食事をしていますか
○近年、増加傾向にある「こしょく」栄養の偏りや食欲不振につながることも
1人で食べる「孤食」や、一緒でもそれぞれが違うものを食べる「個食」が多くなっていませんか。みんなで一緒に食卓を囲み、同じものを食べることを「共食」といいます。
近年のライフスタイルや価値観の多様化、核家族化で共食の機会は減っているようです。「こしょく」は自分の好きなものを好きなときに食べることができます。ですが、栄養の偏りや食欲不振、食事を取らないことなどにつながることもあります。
共食は、小さい子どもがいる家庭では箸やスプーンなどの使い方や食事のマナー、栄養バランス、社会性を育む場にもなります。おとなも朝食の欠食が減る、多種多様な食材を食べる機会が増えるなど健康的な食生活につながります。また、共食することで脳からオキシトシン(幸せのホルモンとも言われます)というホルモンが分泌されます。慣用句「同じ釜の飯を食う」や英語のcompany「会社」の語源(一緒にパンを食べる仲間)が意味するように、帰属意識を高めたり、絆を深めたりする効果があるようです。
誰かと仲良くなりたいときに、互いの緊張感を和らげ、信頼関係を築くことにも役立ってくれることでしょう。家族であれば週末だけでも全員で、1人暮らしなら仲間を誘って、おいしさを分かち合い、語らいながら食事する時間を増やしてみませんか。
問合せ:保健センター
【電話】072-758-4721
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