■おんせん天国で未来へつなぐまちづくり
町長 西村銀三
新年明けましておめでとうございます。
昨年中は、町民の皆さまに様々なご支援、ご協力を賜りありがとうございました。
今年も元気で長生き、楽しいまちづくりと、町民生活を底辺で支えることを基本に頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。
▽合併から19年
人口は合併した平成17年10月1日の1万7467人から、令和5年10月1日時点で1万2466人となり、比較すると、約30%にあたる5001人減少しています。
町長就任から7年目に入りました。今年も新温泉町という町名にふさわしいまちづくりを目指し、『おんせん天国』をテーマに、海、山、温泉の自然豊かなまちの特色を活かすことを基本に据えて町政運営を行ってまいります。
▽公立浜坂病院創立50周年
命と健康を守る中心機関である公立浜坂病院は、昨年、創立50周年を迎えました。
地域住民が住み慣れたところで安心して暮らしていけるための医療を提供していけるよう、医師・看護師確保をはじめ、かかりつけ医機能の充実と訪問診療、訪問看護等在宅医療の強化に取り組んでまいります。
▽コロナ後
令和2年から始まったコロナ禍は、昨年5月からやっと規制が緩和され、マスクを着けない人も徐々に増え始め、コロナ前の日常が少しずつ戻ってきました。また、観光客も増え始め、イベントや地域の行事なども4年ぶりに再開されるところが増えています。
▽生活支援
一方でロシアとウクライナの戦闘が続いており、円安基調は変わらず、物価の高騰は止まりそうにありません。
そのような中、昨年は子育て支援策の充実を図り、学校給食費の完全無償化、妊婦健康診査費の回数・金額上限なしの助成などを実施しました。継続事業として、赤ちゃん出生のお祝いとして5万円分の商品券を贈呈するほか、紙おむつ代の支援なども行ってまいります。
高齢者の支援として、昨年から新たに補聴器購入の補助、公立浜坂病院での人間ドックの助成を行っています。商店街や農林水産業への各種補助など、町民生活に欠かすことができない支援を引き続き行ってまいります。
▽日本遺産、日本・世界農業遺産
現在、新温泉町には日本遺産が2つ、日本農業遺産、世界農業遺産がそれぞれ1つあります。
平成30年に、諸寄地区が北前船寄港地として日本遺産に認定され、令和元年に、麒麟獅子舞が日本遺産、但馬牛飼育システムが日本農業遺産に認定、昨年には但馬牛飼育システムが世界農業遺産に認定されました。今後の推進活用により、地域のさらなる活性化に努めてまいります。
▽情報化推進
温泉地域のケーブルテレビ整備事業が進んでいます。現在、光ケーブルの敷設が進み、7月から奥八田、春来地区より順次民間サービスへの移行を予定しています。あわせて、温泉地域だけで放送されている議会の一般質問などが浜坂地域でもビデオ・オン・デマンドで見られるようになります。
▽高規格道路・浜坂2期
浜坂から居組までの浜坂道路2期の完成予定が令和10年度と決まりました。当初予定から3年遅れです。鳥取までの時間が大きく短縮され、人・物・金の流れが変わります。人口流出を抑え、将来にわたって住み続けてもらい、町外の方に転入してもらえるよう、町営住宅などの在り方など住宅政策の強化策を推進します。
▽推進する事業
町には多くの課題がありますが、それらの解決に向けて着実に推進してまいります。
特に、(1)子育て支援、(2)高齢者支援、(3)浜坂駅から浜坂北小学校までの道路拡幅と踏切整備、(4)浜坂駅前の活性化、(5)鉄道の利用促進、(6)少子化に伴う小学校の在り方、(7)町民バスなど交通の便の確保、(8)働く場所の確保と創出、(9)こども園の改築問題、(10)増える限界集落の対策、(11)グループホームの新設、(12)農林水産業の強化推進などについて、積極的に取り組んでまいります。
▽ふるさと納税
今年度の目標は4億円です。地元の特産品販売を通した地域経済の活性化、新温泉町のPR、学校給食の完全無償化の財源となるなど、大きな役割を果たしています。
知り合いや親戚の方へ、町民の皆さまから寄付の呼びかけをお願いいたします。
▽まちづくりの理念
新温泉町が掲げるまちづくりの理念は、(1)住民主体、(2)個性あるまち、(3)安心なまち、(4)連携・交流するまちづくりです。今年も町民の皆さまや来町される皆さまに信頼されるまちづくりを目指します。
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