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未来へ“つなぐ”地域の宝もの

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兵庫県新温泉町

文化財に関わる新温泉町民の輪を広げ、また、子どもから大人までの幅広い年代の方に興味・関心を深めてもらうため、町内に数多く分布する文化財を隔月で紹介します。

■第9回久谷ざんざか踊り
暑い夏が終わり、9月から10月にかけて新温泉町内では秋祭りや民俗行事が行われます。
毎年9月15日に行われる『久谷ざんざか踊り』は、集落の氏神である久谷八幡神社の例祭で「五穀豊穣」、「氏子安全」を祈願し、神前や家々をまわって踊ります。華やかな衣装をまとい、太鼓などを用いて踊る「風流太鼓踊り」(風流踊)の一種であり、中世末期から近世初期にかけて今の形が確立したと考えられます。踊りの隊形が行道(ぎょうどう)型(一列になって踊ること)であることや、頭上にかぶる傘の形や装飾が但馬地方の他のざんざか踊りと比べて最も古い形態を残すことから、昭和43年に兵庫県の重要無形民俗文化財に指定されました。
昭和37年ごろに集落の男子中学生が踊り手を務めるようになり、保存会の活動として町内外でのイベント出演など活発な活動を行ってきました。近年では、踊り手の確保など、継承に向けて課題が生じています。しかし、そうした状況の中でも集落内の多様な世代が伝統文化の継承に向けて協力し活動を続ける姿は、担い手不足により日本中から民俗行事が姿を消しつつある現代において心強く思います。

問合せ:生涯教育課文化財室
【電話】82-4490

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