■第30回「文化会館高齢者交流会」を開催しました。
2月15日(木)、文化会館の交流事業のひとつ、「文化会館高齢者交流会」を開催し、17名の方に参加をいただきました。まず、「健康講座」として、新温泉町健康福祉課の中村保健師から「骨折予防でいきいき健康長寿」のテーマでお話を聞きました。
高齢者の骨折の約4割が背骨の骨折であり、その原因は骨粗鬆症である。転倒やしりもちをついて起こることもあれば、くしゃみなどで知らず知らずのうちに起こることがある。多くの場合は痛みを伴わず、自分が骨折していることに気づいていない場合がある。いつの間にか起きている圧迫骨折に早く気づくことが大切である。
圧迫骨折で背中が丸くなると、内臓が圧迫され、食事量が低下したり、逆流性食道炎になりやすくなる。また、寝返りが打ちにくくなるなどの影響がある。猫背になった、身長が3センチ以上縮んだ、などの症状があると要注意である。予防としては、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどを摂取する、「骨を支える筋力」をつける、「バランスをとる力」をつけることなどがある。
続いて、美方警察署の大須賀様と前川様から、特殊詐欺と交通安全についてのお話を聞きました。
「特殊詐欺」についてのお話では、被害の状況と防止についてのお話を聞きました。
令和5年度は、兵庫県全体での認知件数は過去最多の1,224件、被害総額は過去ワースト2位の19億9000万円であった。美方署管内での被害件数は昨年11月に香美町内で1件、今年に入って新温泉町内でも1件あった。多発している手口は、『医療費・保険金の過払い金がある。いま直ぐ近くのATMで手続きが必要』とか、『携帯番号が変わった。お金が必要。風邪で喉の調子が悪い』など。
防犯ポイントは『電話でお金の話は詐欺と思え』です。不審な電話があったら、すぐに美方警察署まで連絡してほしい。
「交通安全」については、「高齢ドライバーは出会い頭の事故に注意する」、「高齢者歩行者は夕暮れや夜間に注意する」、「身を守るのは安全確認と反射材」などを学びました。
人権学習では、人権啓発DVD『人権入門~日常から考える10のヒント』を視聴しました。このDVDは日常生活の中に潜んでいる様々な人権課題をとりあげています。「相手の立場で考える」「社会の常識を疑う」「人間外見だけでは」「それはセクハラです」「肩書って何」など、日常的に私たちが何気なく使っている言葉の中に潜んでいる相手の人権を脅かしている言動に気づかせる内容になっていました。
そして、参加者の皆さんがお待ちかねの手作り昼食は、文化会館料理教室生の8名の方々に腕を振るっていただきました。
この日の献立は、「鮭寿司」「とんかつ」「グラタン」「コロコロサラダ」「筑前煮」「大根なます」「卵焼き」「ミカン」「すまし汁」でした。大変美味しい食事を提供していただきました。とても、楽しく有意義な交流会になりました。
■令和6年度「人権学習会」のテーマは『ネット社会における部落差別と人権~誰もが一人の人間として尊重される社会の実現をめざして~』
文化会館では、同和問題をはじめ、女性、子ども、高齢者、障がいのある人、外国人、ハンセン病、インターネットによる人権侵害などの様々な人権課題をテーマにして、各種団体や地域住民、町職員を対象にした人権学習会を年間延べ50回程度実施しています。
令和6年度の人権学習会のテーマは『ネット社会における部落差別と人権~誰もが一人の人間として尊重される社会の実現をめざして~』です。視聴ビデオは令和5年度に兵庫県が作成した人権啓発ビデオ「大切な人」を使用します。現代社会におけるインターネッとは利便性が高く、SNSや動画投稿サイトなどを通して自由に意見表明することができるのが特徴です。
一方で、インターネット上では他者からの評価が自身の評価と誤認し、部落差別・外国人差別といった偏見や差別を助長するような情報を発信する行為が見られます。ときに投降者自身も、第三者から誹謗中傷を受けることがあり、現在深刻な人権問題となっています。
インターネット上の一部の情報が、誤った認識や差別意識を助長すること、表現の自由を逸脱した許されない行為であると気づく大切さ、差別されている当事者が訴え続けるという負担を強いる社会構造の実態について理解するとともに、差別のない社会、誰もが一人の人間として尊重される社会の実現を目指すことを目的としてこのドラマは制作されています。
問合せ:新温泉町文化会館
【電話】82-3328
<この記事についてアンケートにご協力ください。>