■ロコモティブシンドロームって知ってますか?
整形外科医師
眞田祐輔(さなだ ゆうすけ)
「ロコモティブシンドローム」通称「ロコモ」というものをご存知でしょうか。テレビや、新聞でも時折取り上げられているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。ロコモとは簡単にいうと「立ったり、歩いたりができなくなってくる症候群」です。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。ロコモの進行を予防することが健康寿命を伸ばすためにとても大切なことです。
ロコモの予防のためには、バランスの良い食生活と適度な運動がとても大事です。特に大事なのは太ももの筋肉を鍛えることです。一般的に筋肉の量は30代をピークに減少し、50代を迎えるとさらに急激に低下すると言われています。運動習慣の無い人は、まずは1日数回のスクワットからでも始めてみてください。
また、すでに立ったり歩いたりがしんどくなっている方、その原因はなんでしょうか。ロコモの原因はいくつもあるのですが、そのうちの約25%が骨や関節、筋肉に関わるいわゆる運動器疾患が原因です。関節や腰の痛み、足の痺(しび)れなどが原因で動くのが辛くなっているのであれば、整形外科でそれを少しでも改善する手助けをさせていただけるかもしれません。
少しでもロコモについて興味を持っていただけましたら、雑誌やインターネットでさらに調べてみてください。トレーニング方法やロコモ度テストなどが詳しくわかると思います。
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