各地に風雨による倒壊や土砂災害等の被害をもたらしながらゆっくりと東進する台風10号の報道を、雨雲に覆われた空を見上げながら不安な気持ちで聞いています。市では早めの警戒本部を立ち上げ、市民の安全・安心を守るため万全の体制で臨んでいます。酷暑の中での台風シーズンを迎えていますが、避難所開設が必要となった時、暑さ対策等避難者が安心できる避難所づくりが大切です。
能登半島地震から学ぶことは多くありましたが、上下水道の大切さをあらためて認識しました。人が生きるためには安全な飲み水と、安心して排泄できる場所が必要です。養父市の上下水道の耐震化対策は十分とは言えません。今後計画的に耐震化を進めます。
市の水道経営は人口減少が進む中で厳しさを増しています。しかし、経済の回復が問われる社会の現状を鑑み、市民生活の安定と地方創生を考える時、水道の使用料金については、できるだけ経営改善に努め、現行料金の維持を図るべきであると考えています。
今夏の酷暑は生活の多方面に大きな影響を与えています。昨年1年間の平均気温は、気象庁が気象観測統計を始めた明治31年(1898年)以降で、最も高い気温を記録しています。今年の気温は更に高くなると言われています。温暖化は、巨大台風の頻発化や暑さによる生命への危険、砂漠化と食料不足など人社会の存続に大きく影響します。
今の社会は、未来からの預かりものであり、大切に引き継ぐ責任があることを皆で考えましょう。
市長 広瀬 栄
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